義経と景時の先陣争い~壇ノ浦の戦い~
源平最後の決戦の日、 源義経 と 梶原景時 が衝突します。 『平家物語』によれば・・・ 軍議の席で梶原景時は先陣を望むのですが・・・ 義経は「義経がいなければ」と断ります。 景時が「あなたは大将軍ですよ」と言うと、 「とんでもないこと。大将軍は鎌倉殿( 源頼朝 )。自分はその命に従っているだけ。貴殿らと同じである」 と言い返す義経。 すると景時は、 「生まれつき、ここ方は侍の主君にはなれない」 とつぶやきます。 それを聞いた義経が「日本一の愚か者」と言って太刀の柄に手をかけると、景時は「自分にとっても主君は鎌倉殿のみ」と言い返して太刀の柄に手をかけます。 景時の周りに子の景季、景高、景家が集まると、佐藤忠信、伊勢義盛、弁慶といった一人当千の者が景時らを取り囲みます。 あわや同士討ちとなるところを、義経には 三浦義澄 が、景時には 土肥実平 がかみつき、 「この大事を前に同士討ちをすれば、平家は勢いづくことでしょう。 このことが鎌倉殿に聞こえたなら、ただではすみません」 と諌めて収まりました。 それ以降、景時は義経を憎み、ついには讒言して義経を殺すことになったのだとか・・・。 壇ノ浦古戦場 https://www.yoritomo-japan.com/dannoura/dannoura.html ☆ ☆ ☆ ☆ ☆