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石山寺で『源氏物語』を起筆した紫式部

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紫式部(むらさきしきぶ)は、平安時代中期の作家・歌人・官僚。 998年(長徳4年)頃、藤原宣孝と結婚しますが、わずか3年後の1001(長保3年)4月25日、宣孝は疫病のため卒去。 その現実を忘れるために物語を書き始めた紫式部。 それが評判となり、一条天皇の中宮彰子(藤原道長の娘)に仕えるようになります。 そして、宮仕えをしながら完成させたのが『源氏物語』。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 源氏の間 「源氏の間」は 石山寺 の 本堂 の相の間にある部屋。 1004年(寛弘元年)8月15日、 石山寺 に参籠中だった紫式部は、中秋の名月が琵琶湖に映る美しい景色を見て、この部屋で『源氏物語』を書き始めたのだといいます。 『源氏物語』の冒頭は「桐壺」の巻ですが・・・ この日、紫式部は「須磨」「明石」の巻の一節を書きとどめたのだとか・・・ 在原行平(光源氏のモデルの一人)が蟄居を余儀なくされた須磨での日々を重ねあわせながら、「須磨」「明石」の両巻から書き始めたのだといいます。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 紫式部の供養塔 宝篋印塔の笠を3つ重ねた層塔(三重宝篋印塔)は紫式部の供養塔と伝えられ、様式から鎌倉時代のものと推定されるもので、国の重要美術品に認定されています。  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 須磨寺 「須磨には、年返りて、日長くつれづれなるに、植ゑし若木の桜ほのかに咲き初めて、空のけしきうららかなるに、よろづのこと思し出でられて、うち泣きたまふ折多かり」 「若木の桜」は光源氏が紫の上を想って植えた桜。 須磨寺 の 源平の庭 に「若木の桜跡」が残されています。 源平の庭 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 鎌倉との繋がりを求めて。

石山寺の松尾芭蕉句碑と芭蕉庵

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芭蕉句碑 「あけぼのはまだむらさきにほととぎす」 各地を旅して多くの俳句や紀行文を残した松尾芭蕉の句。 1690年(元禄3年)、前年に「おくのほそ道」の旅を終えた芭蕉は、3月頃から近江国を訪れて 義仲寺 の 無名庵 に滞在していました。 その後、門人の 菅沼曲水 の奨めで4月6日から7月23日まで幻住庵に滞在し、 石山寺 にも度々訪れていたのだといいます。 芭蕉庵 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~最後の旅~ 1694年(元禄7年)5月、江戸を発った芭蕉は、伊賀上野・湖南・京都・奈良などを巡りながら9月に大阪へ赴きます。 大坂で体調を崩した芭蕉は、10月12日、大坂御堂筋の旅宿「花屋仁左衛門」で亡くなります。 遺骸は、遺言により 義仲寺 の 木曽義仲墓 の隣に葬られました。 松尾芭蕉の墓 (義仲寺) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 鎌倉との繋がりを求めて。

今日から鶴岡八幡宮のぼんぼり祭

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鶴岡ミュージアムでは特別展が開催中! 開館時間:10:00~16:30 (8月6日~9日は18:00まで) 休館日:月曜日 (8月10日は開館) 入館料:一般600円/小中学生300円 2022年の大河ドラマは 『鎌倉殿の13人』 。 主人公は 北条義時 。 今日は夏越祭。 日没とともに「ぼんぼり」に明かりが灯されます(午後8時30分頃まで)。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 8月10日の鎌倉は功徳の日! ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

足立神社~さいたま市西区:足立遠元館跡~

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ここには、もともと氷川神社があったが、明治39年の神社合祀令によって近隣の神社が合祀され、足立神社に改められたのだという。 この時、 足立遠元 の 館跡 にあったされる植田谷本の足立神社も合祀された。 この神社は足立氏が祀ったもので、『新編武蔵風土記稿』には植田谷本村の名主・小島勘太夫の屋敷内にあったことが記されている。 小島勘太夫は足立氏の末裔なのだという。 祭神は、天神七代尊・地神五代神・日本武尊・市杵島姫命・多岐都比売命・猿田彦命・大国主神・天手力男神・菊理姫命・倉稲御魂神・応神天皇・菅原道真。 さいたま市西区飯田54 JR大宮駅から西武バス 大35・36・31系統で「足立神社」下車 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 2022年の大河は北条義時

鎌倉の8月10日は朝参り

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8月10日は 四万六千日 。 この日、観音さまにお参りすると46000日分の功徳が得られるといいます。 46000日÷365日=約126年 四万六千という数は「米1升が4万6千粒ある」ということに由来すると言われ、これを「人間の一生」にかけているのだとか・・・。 杉本寺 午前0時開門 安養院 午前5時開門 長谷寺 午前4時開門 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 覚園寺 8月10日は、地獄の罪人の苦しみを少しでも和らげようと鬼(獄卒)に代わって火を炊いたため「黒くすすけている」という伝説が残されている地蔵菩薩( 黒地蔵 )の縁日。 「参拝者の思いや願いを死者のもとへ届けてくれるという日」といわれています。 覚園寺の開門は午前0時。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 鎌倉の8月10日は朝参り。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 2022年の大河は北条義時