走湯山 (伊豆山神社)・ 箱根山 (箱根神社)の二所権現と 三嶋社 (三嶋大社)は、 源頼朝 が信仰し、特別な保護を与えた神社です。 この三社への参詣は鎌倉幕府の恒例行事で、 「二所詣」 と呼ばれていました。 始めたのは、もちろん 頼朝 。 1188年(文治4年)の記録が最初で、1327年(嘉暦2年)まで続けられました。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 三嶋社 (三嶋大社) 三嶋大社 は、伊豆に流されていた 頼朝 が源氏再興を祈願した社。 頼朝が 挙兵 した1180年(治承4年)8月17日は 三嶋大社 の祭礼の日でした。 走湯山 (伊豆山神社) 伊豆山神社 は、流人時代の頼朝が頼りとした神社。 頼朝が挙兵した時には 北条政子 が身を寄せていました。 箱根山 (箱根神社) 箱根神社 は、 石橋山の戦い に敗れた頼朝が一時身を寄せていた神社。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ この三社は、三代執権・ 北条泰時 が定めた 「御成敗式目」 の起請文にも「伊豆箱根両所権現・三島大明神」と記されています。 当初の順番は走湯山→三嶋社→箱根山でしたが、1190年(文治6年)より箱根山→三嶋社→走湯山という順番に変更されたようです。 十国峠 十国峠 は伊豆や熱海と箱根を結ぶ交通の要所。 二所詣 のときには、この峠を越えて行きました。 源実朝歌碑 「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」 三代将軍・ 源実朝 が 二所詣 の際に詠んだ歌。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆