平安京の鬼門を守護する神仏
北東は鬼が出入りする方角とされ「鬼門」と呼ばれていました。 そのため、平安京では北東に 延暦寺 ・ 日吉大社 ・ 貴船神社 ・ 鞍馬寺 を配置、裏鬼門と呼ばれる南西の方角には 石清水八幡宮 を配して魔を封じたのだそうです。 比叡山延暦寺 日吉大社 石清水八幡宮 陰陽師で知られる安倍晴明の屋敷は、御所の鬼門の位置にあったそうです。 晴明神社 は、晴明の屋敷跡に建てられた社。 晴明神社 朱雀門跡 朱雀門 は、平安京(大内裏・平安宮)南面の宮城門で、朱雀大路の北に設けられた平安京の正門でした。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 参考までに・・・ 貴船明神 が降臨したのは「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」で、鑑禎(がんてい)が 鞍馬寺 を開いたのは「寅の月、寅の日、寅の刻」なのだとか。 鬼門(丑寅)の方角にあったからなのでしょうか・・・ 貴船神社 鞍馬寺 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~鬼門除け・鬼門封じ~ 鬼門除けの猿 (赤山禅院) 赤山禅院 も平安京の鬼門の方角にあります。 拝殿の屋根には 猿 が置かれていますが、猿(申)は、方位でいうと鬼門の反対である西南西を指すことから、邪気を払う力があるとされているようです。 猿ヶ辻 (京都御所) 京都御所 の北東の築地塀は凹んでいて、築地屋根の蟇股には猿が祀られています。 猿は 日吉大社 の神の使いとされています。 鬼門封じの石垣 (石清水八幡宮) 石清水八幡宮 の 社殿 の石垣は、北東の部分が切り取られています。 牛の角を持ち、虎の皮を身にまとった鬼が来るといわれる丑寅の方角「鬼門」(東北)を封じるためのものなのだそうです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 日本最古七福神 鎌倉との繋がりを求めて。