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2月 25, 2024の投稿を表示しています

梅雨ばかりなどに鎌倉にありく、いとをかし~鎌倉のアジサイ~

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清少納言 は『枕草子』に、 「五月ばかりなどに山里にありく、いとをかし」 (五月頃に山里を歩き回るのは、とても趣がある) と記しています。 旧暦の5月は新暦の5月下旬から7月上旬頃の梅雨の季節。 アジサイシーズンですが、残念ながら『枕草子』にアジサイは書かれていません。 清少納言の場合、牛車で歩き回っているのですが・・・ 青々とした草葉と清らかな水が流れる中を、牛車の供人が水を跳ね上げながら歩くのを見て風情を感じたようです。 アジサイ は水の器。 清少納言 が感じた風情を鎌倉で愉しみましょう。 アジサイシーズンには、JRの快速特急「花咲く鎌倉あじさい号」・ 「鎌倉(平日おさんぽ号)」が運転されます。 梅雨だから鎌倉で アジサイ ! ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

京都:常徳寺~清少納言・常盤御前ゆかりの知足院~

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常徳寺 常徳寺 は、 賀茂祭 で斎王の還御の行列が通る道筋にあった知足院を始まりとする寺。 知足院は、 清少納言 の『枕草子』にも登場。 斎王の還御の行列では、知足院や 雲林院 が見物の名所となっていたようです。 997年(長徳3年)の 賀茂祭 では、 藤原道長 と 藤原実資 が知足院近くに車を停めています。 また、知足院は、 源義経 の母 常盤御前 が安産祈願をした寺でもありました。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2024鶴岡八幡宮のソメイヨシノ開花予想~ウェザーニュース~

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2月28日、ウェザーニュース発表のソメイヨシノの開花予想によると・・・ 段葛 段葛 の開花予想は3月26日。 段葛のソメイヨシノは、2015年(平成27年)に植えられ、2024年(令和6年)で鎌倉に来て9回目の開花となります。 源氏池 源氏池 も3月26日。 ただ、例年からすると、南側畔では東京に少し遅れる程度で開花するのかと思われます。 東京の上野恩賜公園の開花予想は3月19日となっていますので、これを基準にすると2、3日後には開花が始まるのかも。 鎌倉のソメイヨシノは日当たりがあまりよくないところの方が早く開花するようです。 静桜 ソメイヨシノと同じ頃、大銀杏の横では静桜の開花も始まります。 桐ヶ谷 源氏池畔では、鎌倉原産の 桐ヶ谷 も。 桐ヶ谷 は、室町時代に 京都御所 の左近の桜として植えられた桜。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~鎌倉原産の桜~ (京都で人気を集めた鎌倉桜) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~鎌倉市の木~

中宮・藤原定子のための枕草子!清少納言の桜はいつも満開!

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清少納言 は『枕草子』の「節は五月にしく月はなし」の段にこう書き記しています。 「さて、春ごとに咲くとて、桜をよろしう思ふ人やはある」 (毎年のことだからといって、春に咲く桜の花をどうでもいいと思う人がいるのだろうか。いや、そんな人はいませんね。) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 清少納言 にとって桜と仕えた中宮・ 藤原定子 は特別なもの。 『枕草子』には満開の桜の描写はありますが、散る桜はないようです。 995年(長徳元年)、関白だった 藤原道隆 が薨去。 翌年には、道隆の嫡男・ 伊周 が 長徳の変 を起こして失脚。 娘の 定子 も苦境の日々を送りました。 『枕草子』は、 定子 のために書かれた随筆。 清少納言 は、中関白家(道隆一族)の衰退を連想させる「散る桜」は描かず、常に満開の桜を描きました。 📎桜は中宮・藤原定子!~清少納言が描いた桜は、散らない桜!~ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆