オダマキの花と静御前の歌
自宅の近くに「オダマキ」の花が咲いていました。 「オダマキ」の花は、糸を巻いて玉状または環状にした「苧環」(おだまき)に似ていることからついた名なのだとか。 「苧環」といえば・・・ 源義経 の愛人だった静御前の歌。 1186年(文治2年)4月8日、静御前は 鶴岡八幡宮 で義経を慕う歌にあわせて舞います。 吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき (吉野山の峰の白雪を踏み分けて、山深くお入りになってしまった義経様の跡が恋しい) しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな (糸を繰り返し巻いてできる倭文(しず)の苧環(おだまき)のように、時をも繰り返して、華やかであった昔と悲しい今を変えることができればよいのに) 「しづやしづ・・・」は、「倭文の苧環」と自分の名「静」をかけていたのかもしれません。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 紫のオダマキは「勝利への決意」、白いオダマキは「あの方が気がかり」というのが花言葉なのだとか・・・。 何か静御前にピッタリの花のような・・・ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆