別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2018年7月10日火曜日

義経と景時の先陣争い~壇ノ浦の戦い~

源平最後の決戦の日、源義経梶原景時が衝突します。

『平家物語』によれば・・・

軍議の席で梶原景時は先陣を望むのですが・・・

義経は「義経がいなければ」と断ります。

景時が「あなたは大将軍ですよ」と言うと、

「とんでもないこと。大将軍は鎌倉殿(源頼朝)。自分はその命に従っているだけ。貴殿らと同じである」

と言い返す義経。

すると景時は、

「生まれつき、ここ方は侍の主君にはなれない」

とつぶやきます。

それを聞いた義経が「日本一の愚か者」と言って太刀の柄に手をかけると、景時は「自分にとっても主君は鎌倉殿のみ」と言い返して太刀の柄に手をかけます。

景時の周りに子の景季、景高、景家が集まると、佐藤忠信、伊勢義盛、弁慶といった一人当千の者が景時らを取り囲みます。

あわや同士討ちとなるところを、義経には三浦義澄が、景時には土肥実平がかみつき、

「この大事を前に同士討ちをすれば、平家は勢いづくことでしょう。

このことが鎌倉殿に聞こえたなら、ただではすみません」

と諌めて収まりました。

それ以降、景時は義経を憎み、ついには讒言して義経を殺すことになったのだとか・・・。


 壇ノ浦古戦場






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