正月の舎利殿特別公開~円覚寺~
円覚寺 の塔頭 正続院 にある 舎利殿 は、鎌倉で唯一の国宝建造物。 開山堂前の昭堂(礼堂)で、仏舎利を祀っていることから 「舎利殿」 と呼ばれています。 現在の 舎利殿 は、 鎌倉尼五山 の一つ 太平寺 の仏殿が移築されたもの。 1月1日~3日に特別公開されます(午前8時頃から午後3時頃まで)。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~尼寺太平寺~ 太平寺跡 太平寺 の仏殿は、1284年(弘安7年)頃には建てられていたと考えられています。 太平寺 は、1556年(弘治2年)、安房の里見義弘が鎌倉に攻め入った際、住職の青岳尼を連れ去って妻としたことから、 北条氏康 (後北条氏)の怒りをかって廃寺とされてしまいました。 その後、1563年(永禄6年)の大火で 正続院 の諸堂が焼失してしまったことから、氏康は 太平寺 仏殿を移築して昭堂としたのだそうです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~源実朝が請来した仏舎利~ 大慈寺跡碑 舎利殿の仏舎利は、三代将軍 源実朝 が宋より請来したもので、 大慈寺 に安置されていたましたが、1285年(弘安8年)、九代執権 北条貞時 によって 円覚寺 に移されました。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~禅宗様と大仏様~ 円覚寺舎利殿 鎌倉時代には宋の建築様式が輸入され、その代表的なものが 東大寺 の 南大門 にみられる「大仏様」と 円覚寺舎利殿 にみられる「禅宗様」です。 東大寺南大門 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 2022年の大河ドラマは 北条義時