埒が明く・埒が明かない~上賀茂神社の競馬会と埒~
馬場の周囲に設けられる柵は「埒」(らち)と呼ばれます。 この埒が取り払われることを「らちがあく」といいます。 物事がすっきりと終わることを意味します。 現代では「らちがあかない」という否定的に使用されることの方が多いようですが・・・ 乗尻 「らちがあく」は京都の 上賀茂神社 の競馬会(くらべうまえ)から生まれた言葉なのだとか。 上賀茂神社 では、 葵祭 に先立って競馬会が行われますが、境内には埒が設けられます。 神社への入場が制限されますが、競馬会が終わって埒が取り払われると、自由に神社に入れるようになります。 その事を「らちがあいた」と言ったのだそうです。 また、競馬の騎手(乗尻)は、約1か月間にわたって飲酒や肉食などを慎んで神事にのぞむことから、普段の暮らしに戻れることを「らちがあいた」といったのだとか・・・ 乗尻 乗尻(のりじり)は葵祭の行列を先導する騎馬隊。 競馬会の騎手が務めます。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 鶴岡八幡宮流鏑馬馬場 鶴岡八幡宮 の 流鏑馬神事 でも 馬場 には埒が結ばれます。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 上賀茂神社 下鴨神社 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 鎌倉との繋がりを求めて。