ゴールデンウィーク中の5月3日から6日まで、 円覚寺 の国宝 「舎利殿」 の特別拝観が行われます。 拝観時間:8:30~16:00 舎利殿 「舎利殿」 のある場所は、 円覚寺 塔頭 正続院 内。 正続院 は、 円覚寺 開山の無学祖元の塔所。 その中の中心的な建物が 「舎利殿」 です。 鎌倉の建造物の中では唯一「国宝」に指定されています。 「舎利殿」 は、もとは西御門にあった尼寺 「太平寺」 の仏殿でした。 室町時代中期(15世紀)頃の建築物と推定され、日本最古の唐様(禅宗様)建築物です。 太平寺 は、 鎌倉尼五山 第一位として興隆をきわめますが、1556年(弘治2年)、安房の里見義弘が鎌倉に攻め入った際に、住職青岳尼が安房に渡ったため、北条氏康によって廃寺とされています。 正続院の門 正続院 正法眼堂 より大きな地図で 正続院 を表示 「舎利殿」 という名称は、「仏舎利」(釈迦の骨(右奥歯))が納められているため、そう付けられました。 この仏舎利は、1216年(建保4年)、三代将軍 源実朝 が宋の能仁寺より請来したもので、 源頼朝 が創建した 勝長寿院 に安置された後、 源実朝 が創建した 大慈寺 に納められいました。 のちに、九代執権 北条貞時 によって 円覚寺 に移され、現在は、 正続院 の 「舎利殿」 に納められていると伝えられています。 ※1285年(弘安8年)、 北条貞時 は仏舎利を納めるため、 円覚寺 に祥勝院という堂宇を建立しています。その跡に建てられたのが 正続院 です。 無学祖元 (仏光国師坐像) 「舎利殿」 の背後には、「木造仏光国師坐像」が安置されている開山堂があります。 無学祖元は、宋の禅僧で、八代執権 北条時宗 の招きにより来日し、 建長寺 に住した後、 円覚寺 の開山となります。 「仏光国師坐像」は頂相彫刻の秀作で国の重要文化財です。 鎌倉手帳 https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html