拝観時間:8:30~16:00
舎利殿
「舎利殿」のある場所は、円覚寺塔頭正続院内。
正続院は、円覚寺開山の無学祖元の塔所。
その中の中心的な建物が「舎利殿」です。
鎌倉の建造物の中では唯一「国宝」に指定されています。
「舎利殿」は、もとは西御門にあった尼寺「太平寺」の仏殿でした。
室町時代中期(15世紀)頃の建築物と推定され、日本最古の唐様(禅宗様)建築物です。
太平寺は、鎌倉尼五山第一位として興隆をきわめますが、1556年(弘治2年)、安房の里見義弘が鎌倉に攻め入った際に、住職青岳尼が安房に渡ったため、北条氏康によって廃寺とされています。
正続院の門
正続院
正法眼堂
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「舎利殿」という名称は、「仏舎利」(釈迦の骨(右奥歯))が納められているため、そう付けられました。
この仏舎利は、1216年(建保4年)、三代将軍源実朝が宋の能仁寺より請来したもので、源頼朝が創建した勝長寿院に安置された後、源実朝が創建した大慈寺に納められいました。
のちに、九代執権北条貞時によって円覚寺に移され、現在は、正続院の「舎利殿」に納められていると伝えられています。
※1285年(弘安8年)、北条貞時は仏舎利を納めるため、円覚寺に祥勝院という堂宇を建立しています。その跡に建てられたのが正続院です。
無学祖元(仏光国師坐像)
「舎利殿」の背後には、「木造仏光国師坐像」が安置されている開山堂があります。
無学祖元は、宋の禅僧で、八代執権北条時宗の招きにより来日し、建長寺に住した後、 円覚寺 の開山となります。
「仏光国師坐像」は頂相彫刻の秀作で国の重要文化財です。
鎌倉手帳
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