別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2020年5月2日土曜日

オダマキの花と静御前の歌

自宅の近くに「オダマキ」の花が咲いていました。




「オダマキ」の花は、糸を巻いて玉状または環状にした「苧環」(おだまき)に似ていることからついた名なのだとか。


「苧環」といえば・・・

源義経の愛人だった静御前の歌。

1186年(文治2年)4月8日、静御前は鶴岡八幡宮で義経を慕う歌にあわせて舞います。


吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
(吉野山の峰の白雪を踏み分けて、山深くお入りになってしまった義経様の跡が恋しい)

しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
(糸を繰り返し巻いてできる倭文(しず)の苧環(おだまき)のように、時をも繰り返して、華やかであった昔と悲しい今を変えることができればよいのに)

「しづやしづ・・・」は、「倭文の苧環」と自分の名「静」をかけていたのかもしれません。


 静の舞


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


紫のオダマキは「勝利への決意」、白いオダマキは「あの方が気がかり」というのが花言葉なのだとか・・・。

何か静御前にピッタリの花のような・・・







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 静の舞


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