「オダマキ」の花は、糸を巻いて玉状または環状にした「苧環」(おだまき)に似ていることからついた名なのだとか。
「苧環」といえば・・・
源義経の愛人だった静御前の歌。
1186年(文治2年)4月8日、静御前は鶴岡八幡宮で義経を慕う歌にあわせて舞います。
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
(吉野山の峰の白雪を踏み分けて、山深くお入りになってしまった義経様の跡が恋しい)
しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
(糸を繰り返し巻いてできる倭文(しず)の苧環(おだまき)のように、時をも繰り返して、華やかであった昔と悲しい今を変えることができればよいのに)
「しづやしづ・・・」は、「倭文の苧環」と自分の名「静」をかけていたのかもしれません。
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紫のオダマキは「勝利への決意」、白いオダマキは「あの方が気がかり」というのが花言葉なのだとか・・・。
何か静御前にピッタリの花のような・・・
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