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4月20日から鎌倉文華館鶴岡ミュージアム公開

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2016年に一般公開を終了した 「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉」 が 「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」 として生まれ変わりました。 6月8日の開館に先がけて、4月20日から5月6日の間に公開され、改修工事の過程を図面や模型、記録映像、写真などで紹介されます。 開館時間は午前9時から午後5時。 入館は中学生以上500円(小学生以下は無料)。 鎌倉文華館鶴岡ミュージアム 鶴岡八幡宮 https://www.yoritomo-japan.com/page041hatiman.htm ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

鎌倉武士が鍛錬を重ねた馬上の弓術:流鏑馬神事

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流鏑馬馬場 の準備完了の 鶴岡八幡宮 。 4月21日には 武田流流鏑馬 が奉仕されます。 馬場本より 流鏑馬は、疾走する馬上から鏑矢を放ち的を射る弓術の一つ。 古くは「騎射」と呼ばれ、京都の 葵祭 (賀茂祭)の前儀として行われる流鏑馬も明治初年までは「騎射」と呼ばれていました。 藤原宗忠の日記『中右記』には「流鏑馬」の記事が登場し、1096年(永長元年)に鳥羽上皇が 糺の森 の流鏑馬を観覧した記録が残されています。 このころの流鏑馬は朝廷の遊興として行われていたようですが、武家が台頭してくると祭礼行事の中核に位置付けられ、神事として発展していきます。 そして、武家社会の確立に大きな役割を果たしていきました。 源頼朝 は、1187年(文治3年)8月15日、 鶴岡八幡宮 で放生会と執り行います。 その放生会の中核に取り込んだのが 流鏑馬神事 。 頼朝は前年の8月15日、西行から弓馬について学んでいました。 📎西行と流鏑馬 流鏑馬は、頼朝にとっては軍事力を結集させるために必要なイベントだったのかもしれません。 そして、御家人たちにとっては、在所の祭礼などで奉納して磨き上げてきた射芸を披露(力を誇示)する機会となりました。 1187年(文治3年)8月15日の流鏑馬では、弓の名手といわれた 熊谷直実 が射手ではなく的立て役を命ぜられてしまいます。 これに腹を立てた直実は役を拒否して所領を減封されたという逸話が残されています。 📎熊谷直実の逸話 その一方で、処刑されるはずの諏訪盛澄が妙技を披露して罪を許されれうという珍事も。 📎諏訪盛澄の逸話 1190年(建久元年)の流鏑馬では河村義秀も妙技を披露して罪を許されています。 📎河村義秀の逸話 頼朝 が 鶴岡八幡宮 で流鏑馬を行ったことで、流鏑馬は各地に広まっていきますが、北条氏の時代になると、摂家将軍・親王将軍を迎えるようになり、流鏑馬が権力誇示の行事へと変化し、放生会供奉を辞退する御家人も増え、次第に流鏑馬は衰退していったのだといいます。 さらに、鎌倉幕府の衰退とともにすたれ、南北朝期には行われなくなりました。 「何とかしないと」思ったのが江戸幕府6代将軍徳川吉宗。 吉宗が小笠原常春に命じて流鏑馬を復興させたこ

建長寺のボタンが咲き始めています。2019/04/19

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建長寺のボタン が咲き始めました。 来週末から始まるゴールデンウィーク辺りから見頃になってくるのかと思います。 新緑 も美しい。 今週は月曜日から高熱を発し、悪夢をみながら昨日まで苦しんでいたので、この先の半僧坊大権現へはパワー不足で行けませんでした。 建長寺 https://www.yoritomo-japan.com/page138kentyoji.htm

円覚寺開山無学祖元と鶴岡八幡宮の神~龍と鳩の伝説~

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円覚寺 の開山 無学祖元 は中国宋の禅僧。 その祖元が来日する前のある日こと。 いつものように坐禅を組んでいると、金色の龍と青い鳩を連れ、頭には冠をつけ笏を持った神のような人が現れました。 その人は「我の国に来て仏法を広めてほしい」と頼み、「そうなった時には我がそなたを守護する」と言ったのだといいます。 そんなことが何回かあったのですが、神のような人はどこの誰とも名乗ることはなかったそうです。 そのうち、祖元は 北条時宗 の招きで日本へ渡ることとなります。 鎌倉に来て間もなく、 鶴岡八幡宮 を参拝するよう勧められた祖元は、さっそく参ってみると 楼門 の梁にたくさんの鳩がいました。 その時、鳩が八幡神の使いだと知った祖元は、以前、自分の所に来た神のような人は 鶴岡八幡宮 の神だったと悟ります。 そして、 円覚寺 の開山塔 正続院 には、祖元が来日する際に、舟を守護していた龍が宿したという「宿竜池」と呼ばれる池があったのだとか。 このような伝説から 円覚寺 の開山堂に安置されている「木造仏光国師坐像」の椅子には龍と鳩の彫刻があるのだといいます。 ※円覚寺の正続院は室町時代に 建長寺 から移されたので、宿竜池の伝説は建長寺だったのかもしれない。 鶴岡八幡宮 https://www.yoritomo-japan.com/page041hatiman.htm 円覚寺 https://www.yoritomo-japan.com/page138engakuji.htm ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆