投稿

源頼家と死相の面・・・修禅寺物語

イメージ
源頼家 が伊豆 修禅寺 に流された頃、夜叉王という面作り師がいました。 頼家は、夜叉王に自分の顔の面を注文します。 しかし、何度作っても面に死相が現れ、なかなか完成させることができません。 半年が経った秋の晩、頼家は面の催促に夜叉王を訪れます。 夜叉王は「面に死相が出てしまいお渡しできない」と話すと、頼家は激怒して夜叉王を斬ろうとしますが、それを止めに入った娘の桂(かつら)が死相のある面を頼家に献上します。 桂はそのまま頼家のもとに出仕して側女となりました。 その後、頼家は討手に襲われて命を落とします。 頼家の身代わりになるため、頼家の面を付けて奮戦した桂も瀕死の状態で実家へと落ち延びます。 ところが、夜叉王は・・・ 死相の現れた面は、自分の技量が足りないからではなく、頼家の運命を予言したものだったことを悟り、瀕死の娘の顔を写しとろうとするのでした・・・。 修禅寺 源頼家 は、鎌倉幕府の二代将軍。 1203年(建仁3年)9月29日、 伊豆修禅寺 に幽閉され、翌年7月18日に暗殺されます。 修禅寺 には「頼家の面」が伝えられています。 岡本綺堂は、「頼家の面」を拝観して『修禅寺物語』を描いたそうです。 頼家の面 源頼家の墓 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

鎌倉:成就院・・・アジサイ参道の工事

イメージ
成就院のアジサイ http://www8.plala.or.jp/daisho/kamakura/sizen/ajisai-jyojyuin.htm 鎌倉のアジサイの名所: 成就院 。 海を望むことが出来る参道には、「般若心経」の文字数と同じ262株の「アジサイ」が植えられていますが・・・ 植樹から50年が経過しているそうです。 2019年(平成31年)には、創建800年を迎える 成就院 。 今年(2015年)から、傷んだ参道の修復とアジサイの植え替えの工事が行われる予定です。 そのため、工事期間中(2015~2017年)の3年間、 アジサイ を観ることはできなくなります。 しばらくの間、素晴らしい景色ともお別れという事になります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鎌倉:アジサイの名所 http://www8.plala.or.jp/daisho/kamakura/sizen/ajisai.htm

駆け込み女と駆け出し男・・・北鎌倉東慶寺

イメージ
5月に上映される映画『駆け込み女と駆け出し男』は 東慶寺 が舞台。 井上ひさしの『東慶寺花だより』が原案です。 江戸時代、幕府公認の女性救済の寺がありました。 それが相模国(相州)の 東慶寺 。 上野国(上州)の満徳寺とともに、「駆け込み寺」・「縁切り寺」と呼ばれ女性の避難所となりました。 ~千姫と天秀尼~ 徳川家康の孫に 千姫 がいます。 千姫は、1603年(慶長8年)、豊臣秀頼と結婚して大坂城に入りますが、1615年(慶長20年)の大坂夏の陣での大坂城落城の際に家康によって救出されました。 千姫は、秀頼の娘奈阿姫(側室の子)が処刑されそうになると、自分の養女とすることで助命してもらいます。 この奈阿姫が東慶寺に入って20世住持となった 天秀尼 です。 千姫は大坂夏の陣の翌年、本多家に嫁ぎますが、その前に上州の満徳寺に入寺してから再婚したのだといわれています。 そして、 東慶寺 と満徳寺は、千姫の由緒から「縁切寺法」が存続されたともいわれています。 こうして、徳川家康に認められた2つの寺は、江戸時代を通じて女性救済の「駆け込み寺」・「縁切り寺」として栄えることとなります。 ~東慶寺花だより~ 井上ひさしの『東慶寺花だより』は、1808年(文化5年)に 東慶寺 の蔭涼軒主となった水戸藩の姫君・法秀尼の時代の駆け込みの様子が描かれています。 東慶寺には様々な思惑を抱えた女性が駆け込んでいたようです。 『東慶寺花だより』には、井上ひさしが足かけ11年にわたって「オール讀物」に連載した全15話が収録され、特別講義「東慶寺とは何だったのか」も収録されています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東慶寺 https://www.yoritomo-japan.com/page138tokeiji.htm

北鎌倉:東慶寺仏像展2015

イメージ
東慶寺 の松岡宝蔵で仏像展が開催されています。 水面に映る月を眺める 「木造水月観音菩薩半跏像」 元太平寺の本尊で土紋が施された 「木造聖観音立像」 20世天秀尼の伝説が残された 「阿弥陀如来立像」 などの貴重な仏像を拝観することが出来ます。 3月29日(日)まで。 松岡宝蔵の拝観時間は、9:30~15:30 2月末頃には、 梅 も見頃となることでしょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東慶寺 http://www8.plala.or.jp/bosatsu/page138tokeiji.htm

藤沢片瀬:常立寺の枝垂れ梅2015/02/15

イメージ
紅白の 枝垂れ梅 で知られる藤沢片瀬の 常立寺 。 枝垂れ梅 が見頃となるのは、もう少し先のようです。 白梅は3、4分咲きといったところでしょうか 紅梅はまだ咲き始め。 本堂前の紅梅はきれいに咲いています。 山門前 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鎌倉:梅の名所 https://www.yoritomo-japan.com/hana-kesiki/ume/ume-kamakura.htm

仏涅槃図

イメージ
今日は釈迦が入滅した日。 各寺では 仏涅槃図 が掲げられ 涅槃会 が行われていました。 「仏涅槃図」 には、大勢の人々や様々な動物たちの嘆き悲しんでいる様子が描かれています。 「仏涅槃図」の右上に描かれているのは、釈迦を生んで7日目で亡くなったという摩耶夫人。 上空から「生き返ることのできる霊薬の入った巾着袋」を投下するのですが、 沙羅双樹 の木に引っかかってしまい、残念ながら釈迦には届きませんでした。 そして・・・ 「沙羅双樹の木に引っかかってしまった霊薬入りの巾着袋を、釈迦のために鼠が取りに行ったところ、猫がその鼠を邪魔したため、釈迦が薬を飲むことができなかった」 という話も残されているようです。 多くの動物たちが描かれている「仏涅槃図」ですが、そこに猫の姿をあまり見かけることができないのは、そのためのようです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 涅槃会 https://www.yoritomo-japan.com/gyoji-maturi/nehan.htm

北鎌倉:円覚寺の梅2015/02/15

イメージ
円覚寺 の 梅 。 見頃となるにはもう少し時間がかかりそうです。 仏殿横 居士林前 龍隠庵 龍隠庵 法堂跡 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鎌倉:梅の名所 https://www.yoritomo-japan.com/hana-kesiki/ume/ume-kamakura.htm