投稿

三尾崎で見た景色~紫式部、越前への旅~

イメージ
紫式部歌碑 (白鬚神社) 996年(長徳2年)、父の 藤原為時 とともに 越前国 へ下向するため 打出浜 から船出した 紫式部 は・・・ 三尾崎で網を引く漁師の姿を見ます。 そして、見慣れぬ光景に都が恋しくなってしまいます。 「三尾の海に 網引く民の てまもなく 立居につけて 都恋しも」 紫式部 が参拝したという 白鬚神社 に 歌碑 が建てられています。 白鬚神社 白鬚神社 は垂仁天皇25年の創建と伝えられる近江国最古の大社。 琵琶湖畔に 鳥居 を浮かべることから「近江の厳島」とも。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

近江の白鬚神社と倭姫命

イメージ
白鬚神社 琵琶湖の西岸の 白鬚神社 は近江国最古の大社。 創建者は、垂仁天皇の第四皇女・倭姫命。 『日本書紀』によると・・・ 倭姫命は、天照大神を伊勢の地に祀ったとされ、初代の斎王(斎宮)とされています。 斎宮邸 斎宮は、伊勢神宮に奉仕した斎王のこと。 斎王は、未婚の内親王または女王のことで、賀茂神社( 上賀茂神社 ・ 下鴨神社 )の斎王と区別するため斎宮とも呼ばれます。 西京高校グランドの邸宅発掘調査では、「斎宮」「斎雑所」と書かれた土器などが発見され、 斎宮邸 の一つと判明しています。 紫式部 の 『源氏物語』 ~賢木の巻~では、 光源氏 と深い関係にあった 六条御息所 の娘が伊勢神宮に仕える斎王となっています( 秋好中宮 )。 建部大社 建部大社 は倭姫命の甥・日本武尊を祀る社。 日本武尊は倭姫命から 草薙剣 を賜ったのだとか。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

琵琶湖の打出浜から船出~紫式部、越前への旅~

イメージ
打出浜 996年(長徳2年)、 越前国 へ下向するため父の 藤原為時 とともに都を発った 紫式部 は、 逢坂の関 を越えて大津へ。 そして、琵琶湖の 打出浜 から船出し、湖西を渡って行きます。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 大津には・・・ 近江八幡宮 近江神宮 は、 『百人一首』 の一番歌を詠んだ天智天皇を祀る社。 映画「ちはやふる」の舞台にもなりました。 紫式部 の 「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」 は『百人一首』に選ばれた歌。 唐崎神社 唐崎神社 は祓の霊場として知られた社。 紫式部 の 『源氏物語』 ~少女の巻~では、 五節の舞姫 を務めた近江守源良清の娘が祓を行っています。 紫式部供養塔 比叡山慈眼堂 の 歴代天台座主の墓所 には、清少納言・紫式部・和泉式部の供養塔も。 浮御堂 浮御堂 は、 比叡山横川 の 源信 (恵心僧都)が衆生済度と琵琶湖の湖上安全を発願して建立したのだと伝えられています。 源信は 『源氏物語』 に登場する横川の僧都のモデルとも。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆