鎌倉と浄土宗~法然上人八百年大御忌:光明寺~
鎌倉新仏教 の一つ浄土宗は、法然を開祖としています。 法然の教えは「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば、阿弥陀の力によって極楽浄土に行くことができるというものです。 念仏を唱え信心すれば極楽往生できるという簡単な教えは、庶民に受け入れられ広まっていきます。 そして、鎌倉でも次第に広まります。 光明寺 四代執権 北条経時 が、 浄土宗第三祖の然阿良忠を招いて創建したと伝えられています。 https://www.yoritomo-japan.com/page135komyoji.htm ~鎌倉武士と念仏~ 熊谷直実は、一ノ谷の合戦で若武者平敦盛を討ったことに無常感を深くし、仏門へ入ったといわれ、鎌倉へ帰るときも、「西方浄土に尻を向けられぬ」として、「馬首を反対にして旅した」というほどの熱心な念仏信者であったといいます。のちに法然に師事し出家しています。 1199年(正治元年)10月25日、 源頼朝 の追討のため結城朝光が「一万遍の念仏」を侍所に集まった御家人に勧めたことは有名な話です(このことがきっかけで 梶原景時の変 が起こりました。)。 二代執権 北条義時 は、1224年(元仁元年)6月13日、念仏を唱えながら亡くなったといいます。 お十夜法要 1495年(明応4年)、 光明寺 は、 御土御門天皇から「お十夜法要」が勅許されました。 https://www.yoritomo-japan.com/gyoji-maturi/jyuuya.htm 現在鎌倉には、 鎌倉大仏のある 高徳院 、長谷観音として知られる 長谷寺 など 13の浄土宗の寺があります (参考: 鎌倉:浄土宗の寺 )。 法然上人八百年大御忌 今年は法然の入滅から800年目に当たります。 7月4日、5日、6日が 光明寺 の大御忌です。 鎌倉:浄土宗の寺 https://www.yoritomo-japan.com/tera-jyodo.htm 鎌倉手帳 https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html