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七猿の歌

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つらつらと うき世の中を思うには まじらざるこそまさるなりけれ 見聞かでも いわでもかなわざるものを うき世の中にまじるならいは つれもなく いとわざるこそうかりけれ 定めなき世を夢と見ながら 何事も 見ればこそげにむつかしや 見ざるにまさることはあらじな きけばこそ 望みもおこれはらもたて 聞かざるぞげにまさるなりけれ こころには なにわのことを思うとも 人のあしきはいわざるぞよき 見ず聞かず いわざる三つのさるよりも 思わざるこそまさるなりけれ 第18代天台座主・慈恵大師良源が詠んだ世の中で暮らす上においての教え。 三猿の「見ざる、聞かざる、言わざる」は、良源の歌から生まれたものといわれる。 日吉大社 「七猿歌」 は、 日吉山王権現 に願文を捧げたときに詠み込んだのだという。 元三大師堂 比叡山 の 横川 にある 元三大師堂 は、慈恵大師良源の住坊跡。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

枝垂れ桜が咲く長興山紹太寺は北条政子建立の釈迦牟尼がある寺

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小田原市入生田の 長興山紹太寺 の 枝垂れ桜 は樹齢350年。 ソメイヨシノより1週間ほど早く開花します。 紹太寺の本尊・釈迦牟尼は、 北条政子 が 源頼朝 の三回忌に建立したという浄業寺(伊勢原市・廃寺)の本尊だったもの。 長興山の枝垂れ桜 紹太寺 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 小田原城址公園では、桜の開花時期に合わせて桜のライトアップが行われます。 小田原城址公園 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~桜の次はアジサイ~

鎌足桜~藤原鎌足と鎌倉と藤原氏~

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鎌足桜 「鎌倉」という地名の由来については、いつくかの説があるようですが、 浄妙寺 の 鎌足稲荷社 の伝説もその一つにあげられます。 藤原鎌足は鹿島神宮に参詣する途中、鎌倉に宿泊した折、夢に現れた老人から、 「鎌槍をこの地に埋めれば天下はよく治まる」 というお告げを受け、白狐に案内されて現在の 浄妙寺 の裏山に所持していた鎌槍を埋めたという伝説が残されています。 (※鎌足の伝説は、 鶴岡八幡宮 の 大臣山 にも残されています。) この「鎌槍」から「鎌倉」という地名が生まれたといいます。 「鎌足桜」 は、鎌足の持っていた杖が根づいたという伝説の桜。 2008年(平成20年)2月19日、鎌足の「鎌槍伝説」が残されている 浄妙寺 に寄贈されました。 甘縄神明神社 甘縄神明神社 を創建したという 染谷時忠 は鎌足の子孫とされています。 長谷寺 長谷寺 開基の藤原房前は鎌足の孫といわれています。 房前を祖とする家系が藤原北家。 真楯→内麻呂→冬嗣→長良→基経→忠平→師輔と続き・・・ 大河ドラマ「光る君へ」に登場する 兼家 ・ 道隆 ・ 道兼 ・ 道長 へと繋がっていきます。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~桜の次はアジサイ~

もし、この世に桜がなかったら

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世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平 は・・・ 「桜がなければ、咲いたか?散ったか?と思い煩うことも悩むこともないのに・・・」 と詠みました。 確かに! ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ~桜の次はアジサイ~