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60年に一度の円覚寺洪鐘祭~2023年10月開催~

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洪鐘祭は2023年10月29日の開催予定となりました。 円覚寺 の 洪鐘祭 は、61年目ごと(60年に一度)に行われる 弁財天 の祭礼。 江戸時代最後の祭礼は1840年(天保11年)。 その次は1901年(明治34年)。 前回が1965年(昭和40年)。 60年に一度になっていませんが、明治期の祭礼は農作物不作のため1年延期され、昭和期の祭礼は5年延期されたのだそうです(理由は不明)。 そして、次回の祭礼は2020年(令和2年)と予定されていましたが・・・ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期。 ようやく、2023年(令和5年)に開催されることになったようです。 円覚寺 の国宝 「洪鐘」 は、九代執権北条貞時が七日七夜 江の島弁財天 に参籠して鋳造が成功したというもの。 洪鐘鋳造の成功に感謝した貞時は、円覚寺に弁天堂を建立し、弘法大師が刻んだと伝えられる弁財天を円覚寺の鎮守として祀ったのだと伝えられています。 そのため、 江の島 の 弁財天 と 円覚寺 の弁財天は夫婦弁天と呼ばれ、61年目ごと(60年に一度)に行われる「洪鐘祭」(おおがねまつり)で出会うことになっています。  かつては、祭礼の行列が 江の島 から三日かけて 円覚寺 までやってきたそうです。 面掛行列 これまでの 洪鐘祭 の祭礼行列には、かつて 八雲神社 の 例大祭 で行われていた面掛行列も参加していたようです。 弁財天神輿 ※画像は『円覚寺弁才天洪鐘祭附祭絵巻研究成果報告書』より。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 2022年の大河ドラマ

鎌倉:紅葉・黄葉色づき情報!~旧一条恵観山荘~2022/11/16

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入口の中庭や山荘前がいい感じに色づいてきました。 滑川沿いの紅葉の小径はこれから色づき始めます。 旧一条恵観山荘HPによると紅葉度40%。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

源実朝に諫められた退耕行勇

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『吾妻鏡』によると・・・ 1217年(建保5年)5月12日、 源実朝 は相続の訴訟の一方に加担するため 御所 へやってきた 壽福寺 の 退耕行勇 にこう伝えます。 「政治に口を出すことは僧の礼儀作法としてはどうなのか? そんなことは止めて修練を積むように」 これを聞いた行勇は、恨みを抱きながら帰り、寺の門を閉ざしたのだとか・・・ 三日後の5月15日、 実朝 は 行勇 を慰めるために 壽福寺 を訪問。 行勇は恐縮し、しばらく禅室で仏法の話をしたのだといいます。 壽福寺 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 退耕行勇 は、真言宗を学び 鶴岡八幡宮寺 の供僧でしたが、のちに我が国臨済宗の開祖・ 栄西 に師事して臨済宗を修めます。 1219年(建保7年)1月27日、実朝が暗殺されると、正妻の坊門姫の出家の戒師となりました。 実朝の首は波多野の地に葬られたと伝わりますが、供養には行勇が招かれたのだといいます。 実朝の菩提を弔うために建立された 高野山 の 金剛三昧院 の初代長老にもなっています。 金剛寺 (秦野市) 金剛寺 は、実朝の御首を埋葬したことに始まると伝えられています。 金剛三昧院 金剛三昧院 は、 北条政子 が 源頼朝 の菩提を弔うために発願した禅定院に始まる寺院。 のちに、 源実朝 の菩提を弔うため、政子の命により 安達景盛 を奉行として伽藍造営が進められ、金剛三昧院に改称されました。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 2022年の大河ドラマ