日蓮と富士
安国論寺から見える富士 1254年(建長6年)、布教のため鎌倉に入り、松葉ヶ谷に草庵を結んだ日蓮。 安国論寺 にある富士見台から毎日富士に向かって法華経を唱えていたといいます。 妙法寺 (河口湖畔) 1269年(文永6年)、日蓮は富士山五合五勺経ヶ岳で国家安泰を祈念し、法華経を埋納したといいます。 その折、 河口湖 南側の小立の地で説法を行い、信者となった農民は日蓮のために鼻曲の地に草庵を建て、1274年(文永11年)には、妙法、妙吉、日長によって村落に近い川窪の地に御堂が建てられました。 これが河口湖畔にある 妙法寺 のはじまりとなる法華堂だと伝えられています。 河口湖の六角堂 1559年(永禄2年)12月7日の大雨により湖水があふれ、村落や法華堂も水没してしまったため、翌年、現在地に移設されています。 河口湖 に浮かぶ六角堂は、川窪にあった頃の 妙法寺 の土台石や踏石が残されている地を史跡として残すために1995年(平成7年)に建立されました。 妙法寺山門からの富士 世界文化遺産「富士山」 ~信仰の対象と芸術の源泉~