石山寺は、聖武天皇の勅願で良弁によって開かれた観音霊場。
平安時代には石山詣が盛んに行われました。
紫式部が『源氏物語』を書き始めた寺として知られ、藤原道綱母の『蜻蛉日記』・赤染衛門の『赤染衛門集』・菅原孝標女の『更級日記』にも描かれています。
清少納言は『枕草子』に「寺は石山寺・仏は如意輪観音」と書き、和泉式部は『和泉式部日記』に恋人関係にあった敦道親王との和歌のやりとりを綴っています。
紫式部は、本堂にある源氏の間で『源氏物語』を書き始めたのだとか。
国宝の多宝塔は源頼朝の寄進。
源頼朝と頼朝の次女三幡(乙姫)の乳母をつとめた亀谷禅尼の供養塔も。
亀谷禅尼は剃髪後に石山寺に住して宝塔院を建立。
大日如来の胎内に頼朝の髪を納めて日々勤行したのだと伝えられています。
明王院には「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」が設置されています。
世尊院では「源氏物語 恋するもののあはれ展」が開催されています。
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