別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


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2026年1月1日木曜日

謹賀新年~午年 源頼朝と馬~


あけましておめでとうございます。

2026年(令和8年)が、皆様にとって実り多き素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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新しい一年の無病息災や平安を祈って初詣に行かれる方も多いと思いますが・・・

1181年(治承5年)1月1日卯刻(午前6時頃)、源頼朝鶴岡八幡宮を参拝し、1月1日の朝を「鶴岡八幡宮へ奉幣奉るの日」と定めました。

これが初詣が広まるきっかけになったとも・・・



源頼朝の元旦初詣



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古代から馬は神聖なものとされ、人々は自然に宿る神に祈願し、生きた馬(神馬)を奉納してきました。

源頼朝北条政子の安産祈願などで神馬を奉納していました。

1月7日に白馬神事が行われる大坂の住吉大社にも神馬を奉納しています。

茨城県の鹿島神宮には、頼朝が神馬を奉納した際に寄進したという鞍(梅竹の鞍)が残されています。

鶴岡八幡宮には・・・

もちろん神馬を奉納していますが、天下泰平・五穀豊穣・厄除け・病気平癒などを願う神事として流鏑馬も奉納しています。

流鏑馬は現在でも鶴岡八幡宮の神事として行われています。

馬の代わりに木の板に馬の絵を描いて奉納するようになったのが「絵馬」。

絵馬の発祥地は、源義経も祈願したという京都の貴船神社が有力です。


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頼朝の愛馬というと「磨墨」「池月」

頼朝はこの2頭を1180年(治承4年)の挙兵の際(鎌倉入りの前)に得ました。

特に「池月」は青い毛並みで白の斑点を浮かべた馬だったのだとか。

古代日本の宮中では、年頭に青馬を見ると年中の邪気を除くとされ、白馬(青馬)節会が催されてきました。

京都の上賀茂神社の「白馬奏覧神事」(はくばそうらんしんじ)、大阪の住吉大社の「白馬神事」(あおうましんじ)は宮中の「白馬節会」を伝承しています。

茨城県の鹿島神宮の「白馬祭」(おうめさい)は、頼朝の又甥にあたる四代将軍藤原頼経が宮中よりもたらした祭事と伝えられています。



白馬節会


青馬「池月」

馬頭観音



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鎌倉初詣特集

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2025年12月31日水曜日

鶴岡八幡宮の神楽始 2026年1月1日




神楽始は、国家安泰や一年間の無事を祈るもので、鶴岡八幡宮では地元小学生による八乙女の舞が奉納されます。

1月1日 7:00から舞殿で。

伝説によると、後三年の役の際、源義家は八幡神に戦勝を祈願し、成就すると八人の乙女に舞わせ、源氏の氏神石清水八幡宮を遥拝させたのだとか。



神楽始式

初詣:鶴岡八幡宮


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2026鎌倉 新年イベント情報


新年鎌倉のイベント

新年の鎌倉の主な行事をご紹介!




長谷寺万灯祈願
1月1日

神楽始式
1月1日

御判神事
1月1日~7日

鎌倉えびす
1月1日~3日・10日

船おろし
1月2日

手斧始式
1月4日

船祝い
1月4日

除魔神事
1月5日

初神楽
1月6日

初巳祭
1月7日

大注連祭
1月8日

潮神楽
1月11日

護摩焚き供養
1月13日

白旗神社例祭
1月13日

左義長
1月15日

湯花神楽祭
1月16日

閻魔縁日
1月16日

初観音
1月18日

寒中神輿
1月18日

太子講
1月22日

筆供養
1月25日

文殊祭
1月25日

初不動
1月28日


鶴岡厄除大祭
1月30日~2月1日


初午祭
2月1日


鎌倉の節分
2月3日


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鎌倉 初詣情報


鎌倉江の島七福神

藤沢七福神めぐり


七福神発祥の地の福神
都七福神


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2025年12月30日火曜日

2026午年 観音さまと特別結縁 ~鎌倉:杉本寺・安養院・長谷寺~




2016年(令和8年)は「坂東三十三観音霊場特別結縁巡礼」の年。

観音菩薩の浄土「補陀洛」が午の方角(真南)にあることから、12年に一度の午年に行われる特別な行事です。

普段は拝観できない本尊や前立本尊が特別に公開されます。

絶対秘仏のため開扉できない寺院もありますが、本尊と参拝者を結ぶ「お手綱」が設けられ、観音菩薩との絆を深めることができます。

特別な御影の配布や、限定の御朱印などの授与が行われる寺院も。

鎌倉の寺院は・・・


杉本寺観音堂

杉本寺は、734年(天平6年)に聖武天皇の后光明皇后が受けた観音菩薩のお告げにより、藤原房前と行基によって建立されたという鎌倉最古の寺。

本尊は、行基・慈覚・恵心作の三体の十一面観音像

特に行基の十一面観音像は下馬観音とも呼ばれ、馬とはゆかりのある観音さま。

【特別結縁】
1年間
記念品頒布が予定されています。


安養院

安養院(田代寺)は、1225年(嘉禄元年)に北条政子源頼朝の菩提を弔うため建立した長楽寺を始まりとする寺。

観音堂の千手観音像は、頼朝に仕えた田代信綱が胎内に守り本尊の観音像を納めた像であることから「田代観音」と呼ばれています。

【特別結縁】
1月1日~12月28日
(5月31日を除く)




長谷寺は、736年(天平8年)の開創と伝えられる寺で、開山は西国観音霊場三十三所巡礼の開祖とされる徳道

本尊は、徳道の願いにより造立された二体の十一面観音像の一体で、もう一体は大和国長谷寺に納められたのだと伝えられています。

開基は、杉本寺を建立した光明皇后の兄藤原房前。

【特別結縁】
3月18日~4月18日
11月18日~12月18日
3・4・11・12月各18日には本尊全身総開帳が行われ特別法要が営まれます。



鎌倉三十三観音


初観音

四万六千日

納めの観音


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千日詣り 京都清水寺

四万六千日・ほおずき市


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