別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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ラベル 鎌倉の寺社・史跡・伝説 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2025年10月31日金曜日

建長寺・円覚寺で宝物特別公開!2025宝物風入 11月1日~3日


建長寺円覚寺で、宝物の虫干しに合わせて宝物を展示する特別展が開催されます。




【宝物風入】
2025年11月1日(土)~3日(月祝)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


建長寺


9:00~16:00
高校生以上300円
小中学生100円
(建長寺拝観料は別)



建長寺法話スペシャル
参加費不要
(建長寺拝観料は必要)

ZEN NIGHT WALK KAMAKURA~紅葉の建長寺で歩行禅~
前売3400円/当日3900円


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


円覚寺


9:00~16:00
(最終日は15:30まで)
高校生以上500円
小中学生200円
(円覚寺拝観料は別)



円覚寺舎利殿
高校生以上300円
小中学生100円
(円覚寺拝観料・特別展は別)

鎌倉彫18人展
入場無料
(円覚寺拝観料は必要)

特別展「釈宗演老師と神津コレクション」
高校生以上500円 小中学生200円
(特別展も拝観できます)


法話と坐禅の会「功徳林」
高校生以上1000円
小中学生500円
(円覚寺拝観料は別)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


宝物風入


建長寺

円覚寺


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


建長寺の紅葉

円覚寺の紅葉



鎌倉の紅葉

北鎌倉の紅葉


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2025年10月24日金曜日

鎌倉大仏殿と円覚寺舎利殿~禅宗様式の建築物~


大仏殿復元CG
(制作:湘南工科大学)

現在の鎌倉大仏は露座ですが、造立された当初は大仏殿で覆われていました。

大仏殿は、幅約44メートル・奥行約42.5mという巨大な建物で、禅宗様建築だったと推定されています。

『吾妻鏡』によると、鎌倉大仏の鋳造が開始されたのは1252年(建長4年)。

この頃の鎌倉では、北条時頼が宋の禅僧・蘭渓道隆を向かい入れ、建長寺を創建。

道隆により新たな建築様式が持ち込まれていました。



円覚寺舎利殿

円覚寺舎利殿は、室町時代中期(15世紀)頃の建物で、禅宗とともに伝来した宋の建築様式・唐様を採用した仏堂として日本最古のもの。

屋根の急勾配や軒の反りの美しさが特徴。

屋根の軒下から出ている垂木は扇の骨のように広がっていることから「扇垂木」と呼ばれています。

鎌倉で唯一の国宝建造物。

11月1日~3日に開催される宝物風入で特別公開されます。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


禅宗様が日本に伝えられる前に流行ったのが大仏様。

禅宗様が繊細なのに対し、大仏様は豪快で壮大。



上の模型は、1180年(治承4年)の平重衡南都焼討にる焼失後、後白河法皇源頼朝の援助によって再建された時の東大寺大仏殿

その建築様式は大仏様(だいぶつよう)。

東大寺再建の大勧進だった重源がもたらした建築様式です。



運慶の金剛力士像が安置されている南大門も大仏様。



鎌倉大仏

鎌倉大仏殿跡


円覚寺

円覚寺舎利殿


東大寺

東大寺大仏殿

東大寺南大門








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宝物風入


鎌倉の紅葉

北鎌倉の紅葉


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2025年10月22日水曜日

円覚寺の善光寺式阿弥陀三尊像


円覚寺 善光寺如来


円覚寺「銅造阿弥陀如来及両脇侍立像」(善光寺式阿弥陀三尊像)は、1271年(文永8年)に鋳造された信濃善光寺「一光三尊阿弥陀如来」の模刻といわれています。


信濃善光寺源頼朝が信仰した寺院。

頼朝は1179年(治承3年)に焼失した信濃善光寺の再建に尽力しました。

頼朝亡き後も北条氏に支援されてきましたが、1268年(文永5年)に焼失。

直ちに再建が進められ、1271年(文永8年)10月19日に堂供養が行われました。

導師は、鶴岡八幡宮の第九代別当の隆弁。

この日は、円覚寺の善光寺式阿弥陀三尊像が鋳造された日。

翌年、北条時宗は円覚寺を創建しています。

円覚寺に善光寺式阿弥陀三尊像がなぜあるのかは不明のようですが・・・

もしかすると、鶴岡八幡宮に仮置きされてから円覚寺に移されたのかもしれません。


善光寺式阿弥陀三尊像は11月の宝物風入で公開されていましたが、今年はどうでしょうか?



円覚寺

宝物風入


信濃善光寺

善光寺御開帳








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円覚寺の紅葉

建長寺夜間拝観・紅葉ライトアップ


鎌倉の紅葉

北鎌倉の紅葉


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2025年10月21日火曜日

圓應寺の初江王坐像~運慶様式の傑作~


初江王坐像


圓應寺初江王坐像は、慶派仏師とされる幸有が1251年(建長3年)に造立した仏像。

幸有は運慶の次男康運(肥後定慶)の弟子筋の仏師と考えられています(慶派仏師)。

初江王坐像造立の翌年から鋳造が始まったのが鎌倉大仏

鎌倉大仏も運慶様式の傑作といわれるますが、1238年(嘉禎4年)から造り始められた木造大仏がもととなっているともいわれています。

その原型はそれ以前から考えられていたと思われますので、もしかすると、康運や幸有もたずさわっていたのかも。


※初江王坐像は鎌倉国宝館に寄託されています。



円応寺


圓應寺の十王像








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運慶


運慶 祈りの空間


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