別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』
2025年11月21日金曜日
2026銭洗弁財天の祭日表(巳の日カレンダー)
銭洗弁財天の霊水で銭を洗う日は、弁財天の縁日「巳の日」がいい!
新年初巳の日は1月7日。
巳の刻(午前10時)から初巳祭が執り行われます。
4月の初巳の日は中祭(4月1日)。
9月の白露巳日は大祭(9月16日)。
銭洗弁財天宇賀福神社は、巳の年の巳の月の巳の日に源頼朝が受けた夢のお告げによって創建されたと伝えられる社。
北条時頼は霊水で金銭を洗い一族の繁栄を祈ったのだといいます。
いつのころからか、霊水で銭を洗うと数倍になるという信仰が生まれ、巳の日は賑わいます。
2025年10月31日金曜日
建長寺・円覚寺で宝物特別公開!2025宝物風入 11月1日~3日
2025年10月24日金曜日
鎌倉大仏殿と円覚寺舎利殿~禅宗様式の建築物~
大仏殿復元CG
(制作:湘南工科大学)
現在の鎌倉大仏は露座ですが、造立された当初は大仏殿で覆われていました。
大仏殿は、幅約44メートル・奥行約42.5mという巨大な建物で、禅宗様建築だったと推定されています。
『吾妻鏡』によると、鎌倉大仏の鋳造が開始されたのは1252年(建長4年)。
この頃の鎌倉では、北条時頼が宋の禅僧・蘭渓道隆を向かい入れ、建長寺を創建。
道隆により新たな建築様式が持ち込まれていました。
円覚寺の舎利殿は、室町時代中期(15世紀)頃の建物で、禅宗とともに伝来した宋の建築様式・唐様を採用した仏堂として日本最古のもの。
屋根の急勾配や軒の反りの美しさが特徴。
屋根の軒下から出ている垂木は扇の骨のように広がっていることから「扇垂木」と呼ばれています。
鎌倉で唯一の国宝建造物。
11月1日~3日に開催される宝物風入で特別公開されます。
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禅宗様が日本に伝えられる前に流行ったのが大仏様。
禅宗様が繊細なのに対し、大仏様は豪快で壮大。
上の模型は、1180年(治承4年)の平重衡の南都焼討にる焼失後、後白河法皇や源頼朝の援助によって再建された時の東大寺大仏殿。
その建築様式は大仏様(だいぶつよう)。
東大寺再建の大勧進だった重源がもたらした建築様式です。
運慶の金剛力士像が安置されている南大門も大仏様。
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2025年10月22日水曜日
円覚寺の善光寺式阿弥陀三尊像
円覚寺の「銅造阿弥陀如来及両脇侍立像」(善光寺式阿弥陀三尊像)は、1271年(文永8年)に鋳造された信濃善光寺の「一光三尊阿弥陀如来」の模刻といわれています。
信濃善光寺は源頼朝が信仰した寺院。
頼朝は1179年(治承3年)に焼失した信濃善光寺の再建に尽力しました。
頼朝亡き後も北条氏に支援されてきましたが、1268年(文永5年)に焼失。
直ちに再建が進められ、1271年(文永8年)10月19日に堂供養が行われました。
導師は、鶴岡八幡宮の第九代別当の隆弁。
この日は、円覚寺の善光寺式阿弥陀三尊像が鋳造された日。
翌年、北条時宗は円覚寺を創建しています。
円覚寺に善光寺式阿弥陀三尊像がなぜあるのかは不明のようですが・・・
もしかすると、鶴岡八幡宮に仮置きされてから円覚寺に移されたのかもしれません。
善光寺式阿弥陀三尊像は11月の宝物風入で公開されていましたが、今年はどうでしょうか?
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