別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2025年9月20日土曜日

太田道灌の鷹狩りと山吹の伝説~「伊勢原観光灌まつり」では道灌の行列。~


太田道灌像
(伊勢原市役所)


太田道灌は、扇谷上杉家の家宰を務めた戦国武将。


ある日、鷹狩り出かけた太田道灌は、ひどい雨に降られ、蓑でも借りられないかと農家に立ち寄ったところ、一人の少女が出てきて道灌に「山吹の花」を差し出した。

道灌は意味がわからず、その話を家臣にしたところ、少女の意が山吹の花にちなんだ古歌「七重八重 花は咲けども 山吹の実(蓑)のひとつだに なきぞ悲しき」にあったことを教えられた。

「貧乏でお貸しできる蓑さえない」という意味で、「実」と「蓑」をひかっけた少女のとんちだった。

道灌は自分の教養のなさを恥じ、その後学問に励み、文武両道を備えた名君になったのだとか。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


毎年10月に開催される伊勢原観光道灌まつりのハイライトは、「太田道灌公鷹狩り行列」と「北条政子日向薬師参詣行列」。

2025年の太田道灌役は、お笑い芸人の尾形貴弘さん(パンサー)



太田道灌の鷹狩りと山吹の伝説


北条政子の日向薬師参詣


道灌まつり








☆ ☆ ☆ ☆ ☆


日向の彼岸花


日本遺産:大山詣

大山寺

日向薬師


歴史めぐり源頼朝


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2025年9月13日土曜日

2025日向の彼岸花~臨時観光案内所とMAP~


源頼朝北条政子が参詣した日向薬師の麓の里山は彼岸花の群生地。

9月27日(土)・28日(日)には臨時観光案内所が設置されます。



日向のヒガンバナは小田急伊勢原駅からバスで。

伊勢原駅北口3番乗場「日向薬師行」終点下車。



彼岸花MAPとバス時刻表は、伊勢原市観光協会のページからダウンロードできます。



大山・日向ハイキングMAP


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日向薬師は薬師如来の霊場。

源頼朝は、1194年(建久5年)に長女の大姫の病気平癒祈願のために参詣しています。

北条政子は、1210年(承元4年)と1211年(建暦元年)に参詣。

二度目の参詣の時には源実朝の正室・坊門姫も伴っています。

10月5日の道灌まつりでは、「北条政子日向薬師参詣行列」を見ることができます。




日向の彼岸花


源頼朝の日向参詣

北条政子の日向薬師参詣


日向薬師


道灌まつり








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小出川の彼岸花

西方寺のヒガンバナ

常泉寺のヒガンバナ

英勝寺のヒガンバナ


鎌倉 彼岸花


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2025年9月12日金曜日

大山寺 開山1270年記念 秘仏大黒天の特別公開




大山寺は、755年(天平勝宝7年)、良弁によって聖武天皇の勅願寺として開かれた古刹。

開山の良弁は、相模国で生まれたと伝えられ、鎌倉で「由比の長者」と呼ばれた染屋時忠の子とも伝えられています。

東大寺石山寺の開山としても知られています。


大山寺は、今年で開創1270年。

これを記念して、3月28日から6月1日まで秘仏の三面大黒天と愛染明王も特別開帳が行われましたが・・・

好評だったため、再度開催されることとなりました。

今回開帳されるのは、秘仏大黒天三体。


三面大黒天像
(古伝様:初公開)

大黒天像
(後藤斎宮作)

三面大黒天像(高村光雲作)


令和7年9月28日(日)~12月8日(月)
8:45~17:00

拝観料:500円


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


三面大黒天は、大黒天・毘沙門天・弁財天が一体となったもの。

大黒天発祥の地は比叡山延暦寺と言われ、延暦寺の大黒堂には最澄が彫ったという三面大黒天が祀られています。


(信濃善光寺仁王門)

信濃善光寺仁王門に安置されている三面大黒天は、高村光雲と米原雲海による造立。



(東京目黒)

大円寺には、天海比叡山大黒天を勧請したという三面大黒天が秘仏として安置されています。




大山寺


東大寺と大山寺を開いた良弁の伝説

日本遺産・・・大山

大山詣の「納めの太刀」の風習は、源頼朝の太刀奉納に始まるのだとか。








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道灌まつり
10月4日・5日


太田道灌の鷹狩りと山吹の伝説

北条政子の日向薬師参詣


日向薬師

日向の彼岸花



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2025年9月8日月曜日

浄楽寺の運慶仏が常時拝観可能に。


2025年(令和7年)9月1日から浄楽寺運慶仏が予約なしで拝観できるようになりました。

当面は休館日なし。

拝観時間は
9:00~12:00
13:00~17:00

団体での拝観や暗闇参り希望の場合は予約が必要です。

拝観料は
大人 600円(市民割引500円)
小学生300円(市民割引250円)



(横須賀市)

浄楽寺は、1189年(文治5年)に和田義盛が建立したと考えられている寺院。

収蔵庫の運慶仏は、和田義盛の発願によって造立されたものであることが確認されています。



浄楽寺の運慶仏


運慶


浄楽寺








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運慶 祈りの空間

東京メトロオリジナル24時間券

運慶展オリジナルカード



興福寺北円堂


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北条政子の日向薬師参詣~「伊勢原観光灌まつり」では政子の行列。~


(伊勢原市)


日向薬師は、この国に2つとない効験のある薬師如来の霊場。

薬師如来は、人々を病苦から救ってくれる仏。


北条政子は、1210年(承元4年)6月8日と1211年(建暦元年)7月8日の二度、日向薬師に参詣しています。

この頃、次男で三代将軍の源実朝は、1208年(承元2年)に疱瘡を患って精神的に落ち込み、鶴岡八幡宮の参拝もできない状態だったといわれています。

二度目は実朝の妻・坊門姫も伴っていますので、実朝の病気平癒のための参詣だったのかもしれません。


参詣後、政子は鶴岡八幡宮の神宮寺で金銅の薬師如来の開眼供養を行っています。

この薬師如来は実朝の病気平癒を願って造立されたものと考えられています。

実朝は、翌年、鶴岡八幡宮参拝を再開しています。


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毎年10月に開催される伊勢原観光道灌まつりのハイライトは、「太田道灌公鷹狩り行列」と「北条政子日向薬師参詣行列」。

2025年の北条政子役は、お笑い芸人の福田麻貴さん(3時のヒロイン)。



北条政子の日向薬師参詣


道灌まつり


北条政子

日向薬師








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太田道灌の鷹狩りと山吹の伝説


日向の彼岸花


日本遺産:大山詣

大山寺


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