鶴岡八幡宮の
流鏑馬馬場の長さは140間(254.54m)。
馬場に設けられた柵を「埒」(らち)と呼ばれます。
的側は「男埒」(おらち)と呼ばれ、高さは三尺五寸(約106cm)。
反対側は「女埒」(めらち)と呼ばれ、高さは二尺八寸(約84cm)。
埒の幅は弓一丈・七尺五寸(2m27㎝)。
男埒・女埒と呼ぶ理由は・・・
陰陽道(おんみょうどう)における「陽」と「陰」の思想に由来しているのだとか。
古来より武術や神事は、左を「陽」(男・火・動)、右を「陰」(女・水・静)」とする「左陽右陰」(さようういん)という考え方に基づいた作法によって行われてきました。
日本の伝統文化や儀礼では、「左陽右陰」に基づく「左上位」(左側の方が格上)というルールが取り入れられています。
たとえば、京都の伝統的な「京雛」では、左に男雛(向かってみると右)、右に女雛(向かって見ると左)に飾られます。
流鏑馬では「陽」である進行方向の左側に的が設けられます。
そのため、的側が「男埒」、反対側が「女埒」と呼ばれるようです。
高さの違いは・・・
「的側の高い埒によって馬の走路を安定させる」などの説や、「男=陽」「女=陰」だから、男埒は高く、女埒は低いという説もあるうようですが、明確な理由は不明です。
この画像は、平安時代の『年中行事絵巻』に描かれた騎射の様子ですが、的側の埒が高く設置されているようです。
ということは、
源頼朝が
鶴岡八幡宮で流鏑馬を行うようになってから考案されたものではなさそうです。
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