かつて、祇園祭の神輿渡御を先導していた「武者行列」が半世紀ぶりに復活!
古来より武者行列を構成していたのは「犬神人」(いぬがみじん)。
犬神人は、祇園社(八坂神社)境内の清掃や祇園会の神輿警護などの「清目」(きよめ)に従事したに下級神官。
江戸時代になると犬神人は、清水坂の弓矢町に住み、弓弦の製造を生業とし、「弦召」(つるめそ)と呼ばれるようになりますが、享保年間の祇園会では総勢90人近くの行列が供奉していたのだといいます。
しかし、江戸後期になると弦召が少なくなり、規模が縮小され、明治になると弦召がいなくなってしまい、神輿行列の供奉も取り止められてしまいます。
その後、弓矢町の人たちによって再興されますが、甲冑の修繕や人足の手配などで費用が重なり、1974年(昭和49年)を最後に途絶えてしまいました。
2025年(令和7年)、その武者行列が復活します。
今年は裃姿ですが、乗馬した大将と4人の武者が都大路を練り歩きます。
そして、来年以降、武者姿の行列が整えられていくそうです。
行列は、7月17日16:00、弓箭閣を出発して八坂神社へ。
神幸祭と合流して、18:00八坂神社を出発し、四条御旅所へ向かう予定です。
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