若宮とは、神霊を他所に分霊して祀った社、又は、本宮の祭神の子を祀った社。
鶴岡八幡宮の若宮には、本宮祭神の応神天皇の子・仁徳天皇、その子の履中天皇、応神天皇の皇后・仲媛命、仁徳天皇の皇后・磐之媛命が祀られています。
現在の社殿は、1622年(元和8年)から始まった江戸幕府二代将軍徳川秀忠による鶴岡八幡宮の大改修時のもので国重文(寛永の大改修・1626年(寛永3年)完了)。
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社殿の横に聳える古木は、三代将軍源実朝が宋から苗を取り寄せて植えたものと伝えられる「ビャクシン」。
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1180年(治承4年)、鎌倉に入った源頼朝が最初に行ったことは、先祖源頼義が創建した由比若宮(鶴岡若宮)を小林郷北山に遷座することでした。
遷座した場所は、現在の若宮辺りだったと考えられ、「鶴岡八幡宮新宮若宮」と称されたそうです。
翌年行われた仮宮だった若宮の上棟式では、大工の褒美の馬引き役を命ぜられ、快く引き受けなかった源義経が頼朝に𠮟責されました(大工の馬事件)。
1186年(文治2年)に義経の愛妾・静御前が舞ったは若宮の回廊です。
その回廊は、1191年(建久2年)の鎌倉大火で焼失してしまいますが、1193年(建久4年)に新造されたのが舞殿です。
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