紫式部は
『源氏物語』の
「宇治十帖」~浮舟の巻~にこう書いています。
「山の方は霞隔てて、寒き洲崎に立てる
かささぎ の姿も、所からはいとをかしう見ゆるに、宇治橋のはるばると見わたさるるに、柴積み舟の所々に行きちがひたるなど・・・」
山には霞がかかり寒い洲にいるかささぎの姿も風情がある。
宇治橋の方を見ると柴を積んだ舟が所々に行き交っている。
薫と
浮舟が
宇治橋の和歌を詠み交す場面ですが、州に立っている「かささぎ」とは?
鵲(かささぎ)という鳥がいるようですが、州に立てるような鳥ではないようです。
とすると鷺のことか???
宇治十帖は、
『源氏物語』五四帖のうちの最後の十帖。
美しいと評判の
光源氏の子の
薫と孫の
匂宮、そして、美しい姫君の
大君・
中の君・
浮舟の悲しい恋物語。
匂宮と浮舟の像は、匂宮と浮舟が小舟で宇治川に漕ぎ出す場面をモチーフにしたもの。
宇治橋の西詰に
紫式部像・・・
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