別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年9月4日日曜日

刀工:五郎入道正宗の墓~本覚寺~

鎌倉本覚寺には、鎌倉から南北朝期に活躍した刀工「五郎入道正宗」の墓があります。


正宗の墓

正宗は、師の新藤五国光が創始した「相州伝」という作風を完成させたといわれています。





正宗という名は・・・

佐渡流罪を許されて、夷堂で布教活動をしていた日蓮に付けてもらったものだといいます。

正宗の生没年は不明のようですが、

この伝説によれば、日蓮が鎌倉にいた1274年(文永11年)頃に生まれたということでしょうか。




正宗の法名は「心龍日顕」。

本覚寺の宝篋印塔には、「戌子正月11日 心龍墓 俗名正宗」と刻まれています。

戌子の年とは、

日蓮の伝説からすると・・・1348年(南北朝期)ということになるのでしょうか・・・?



刃稲荷
扇ヶ谷の「刃稲荷」(やいばいなり)は、
正宗の屋敷内にあった稲荷社といわれています。


正宗工芸


戦国時代に入ると、関東の中心は小田原に移ります。

鎌倉の商工民の多くが小田原へと移り住みますが、正宗の子孫は鎌倉に住みつき、北条氏綱の一字をもらい、代々「綱廣」と名乗るようになります。

そして、正宗の技術は、今も「正宗工芸」として引き継がれています。


正宗の井






本覚寺
https://www.yoritomo-japan.com/page043honkakuji.htm
刃稲荷
https://www.yoritomo-japan.com/page137yaiba-inari.htm
正宗工芸
https://www.yoritomo-japan.com/sangyo/masamune-kogei.htm
鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html


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