平安時代は猫ブームだったらしい。
清少納言の『枕草子』によると、一条天皇も猫を飼っていたようです。
紫式部の『源氏物語』にも猫が登場します。
「若菜上の巻」では、病に伏した朱雀院が愛娘の女三宮を光源氏に託すことに。
女三宮は内大臣の息子・柏木の思い人。
春、柏木は六条院で催された蹴鞠に参加しますが、その時、猫が首につけられた綱を引っ張って走り出てきます。
その綱が女三宮の居所の御簾を引き上げたことで、柏木は女三宮の姿を垣間見ることに。
その後、柏木は女三宮の猫を譲り受けて愛玩。
女三宮の姉・女二宮(落葉の宮)を正妻に迎えますが、女三宮への執着を断ち切れず・・・
光源氏が二条院の紫の上の看病のため六条院を留守にしているときに忍び込み、思いを遂げてしまいます。
「光る君へ」でも源倫子が猫を飼っているようですが、この猫は藤原道長との縁をつなぐ役目を果たすのでしょうか?
因幡堂(平等寺)は、一条天皇が祈願所とした薬師如来の霊場。
「六猫守り」が大人気。
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