馬場の周囲に設けられる柵は「埒」(らち)と呼ばれます。
この埒が取り払われることを「らちがあく」といいます。
物事がすっきりと終わることを意味します。
現代では「らちがあかない」という否定的に使用されることの方が多いようですが・・・
乗尻
「らちがあく」は京都の上賀茂神社の競馬会(くらべうまえ)から生まれた言葉なのだとか。
上賀茂神社では、葵祭に先立って競馬会が行われますが、境内には埒が設けられます。
神社への入場が制限されますが、競馬会が終わって埒が取り払われると、自由に神社に入れるようになります。
その事を「らちがあいた」と言ったのだそうです。
また、競馬の騎手(乗尻)は、約1か月間にわたって飲酒や肉食などを慎んで神事にのぞむことから、普段の暮らしに戻れることを「らちがあいた」といったのだとか・・・
乗尻
乗尻(のりじり)は葵祭の行列を先導する騎馬隊。
競馬会の騎手が務めます。
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鶴岡八幡宮の流鏑馬神事でも馬場には埒が結ばれます。
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鎌倉との繋がりを求めて。