岡部忠澄は、一ノ谷の戦いで平清盛の異母弟平忠度を討ち取ったという武将。
『平家物語』によると・・・
源義経の指揮下で一ノ谷の戦いに挑んだ忠澄。
義経の奇襲によって敗戦が濃厚となった平家軍は、戦場から逃れようとする者が続出。
その戦場で忠澄が見つけたのが、源氏に紛れて逃れようとしていた身分の高そうな武将。
「敵に背を向けて逃げるとは何事か」
と忠澄が声をかけると、その武将は戻ってきたのだという。
忠純が覗き見ると御歯黒の武者。
源氏の武者ではないと察した忠澄は、その武者と組み合うが、大力の武者に討たれそうになってしまう。
そこへ、郎党が駆けつけ武者の右腕を切断。
形勢を逆転した忠澄は、念仏を唱える武者を斬った。
名も知らぬ平家の大将を討ち取った忠澄だったが、箙に結び付けられた文を見ると、旅宿の花という題で歌が一首書かれてあった。
「行き暮れて 木の下陰を 宿とせば 花や今宵の あるじならまし」
自分が斬った武者が平忠度であることを悟った忠澄は、惜しい人物を斬ってしまったと悔やんだのだという。
墓所には、六基の五輪塔が並んでいるが、右側三基の中央が岡部忠澄のもので、その右が父行忠、左が妻玉の井のものと伝えられている。
形勢を逆転した忠澄は、念仏を唱える武者を斬った。
名も知らぬ平家の大将を討ち取った忠澄だったが、箙に結び付けられた文を見ると、旅宿の花という題で歌が一首書かれてあった。
「行き暮れて 木の下陰を 宿とせば 花や今宵の あるじならまし」
自分が斬った武者が平忠度であることを悟った忠澄は、惜しい人物を斬ってしまったと悔やんだのだという。
墓所には、六基の五輪塔が並んでいるが、右側三基の中央が岡部忠澄のもので、その右が父行忠、左が妻玉の井のものと伝えられている。
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