平安時代中期、観音霊場の石山寺を参詣する石山詣が盛んに行われました。
『蜻蛉日記』の作者・藤原道綱母は、都から徒歩で行ったそうです。
清少納言は『枕草子』に「寺は石山寺・仏は如意輪観音」と綴っています。
和泉式部は『和泉式部日記』に恋人関係にあった敦道親王との和歌のやりとりを綴りました。
赤染衛門は、涅槃会に詣でますが、逢坂の関を越えると打出浜には雪がとても深く積もって真っ白で、どこなのかわからない状況だったのだとか。
そして、紫式部は参籠中に『源氏物語』の構想を得て、執筆を開始したのだといいます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆