杉山検校(けんぎょう)は、本名を和一といい、幼いときに失明しました。
鍼医を学んでいましたが、なかな上達しなかったので、江の島の弁財天に参籠します。
そして、満願の日に石につまずいたのがきっかけとなって、徳川綱吉の病気をも治したという「管鍼法」の技術が誕生しました。
「検校」というのは、盲官の最高位になります。
石につまずた和一は、その時に竹筒を拾います。
その竹筒の中には松葉が入っていました。
この竹筒の中の松葉が和一の体を刺したことから、管鍼法の技術が考案されたと伝えられています。
管鍼法の技術を得た和一は、徳川五代将軍綱吉の信頼を得ます。
そして、江戸本所に「杉山流鍼治導引稽古所」が設立されます。
手前の石柱は、和一が建てた江の島弁財天の道標です。
杉山検校の墓
関八州の当道盲人を総括する「惣禄検校」にまでなった和一は、1694年(元禄7年)、本所の私邸で亡くなります。
江の島には、和一の一周忌に門人の三浦安一によって墓が建てられました。
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江島神社の朱塗りの鳥居のそばにある狛犬です。
長堀検校という人が奉納したもので江の島で一番大きな狛犬ということです。
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