1104年(長治元年)8月25日、荏草郷といわれた土地に、にわかにかき曇った天から天神画像が降ってきました。
神験を恐れた里の人々は、その場所に社殿を建て、画像の降り立った地を踏むことのないように銀杏の木を植えて御神木とし、その画像を祀ったのだそうです。
天神とは、無実の罪で大宰府に左遷され、都に戻ることなく没した菅原道真のこと。
荏柄天神社の祭神は道真。
荏柄天神社の大銀杏は、樹齢900年ともいわれる古木。
京都の北野天満宮は菅原道真の怨霊を鎮めるために建立された社。
947年(天暦元年)、多治比文子、近江国比良宮の神主・神良種、北野の朝日寺の僧最珍らが道真を祀る社を建てたのが始まり。
987年(永延元年)には、一条天皇の勅使が派遣され、「北野天満宮天神」の神号が与えられました。
道真は、宇多・醍醐天皇に仕えて右大臣にまで昇りますが、藤原時平の讒言で失脚し、左遷先の太宰府で最期を遂げました。
死後、朝廷に祟りをなしたため天神として祀られています。
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