宮中に仕える女房(女官)の正装は、袴に単(ひとえ)、重ね袿に裳と唐衣を着けた「唐衣裳」(からぎぬも)と呼ばれる装束。
袴(はかま)は、下衣として着用するもの。
単(ひとえ)は、単は装束の下に着けた肌着。
桂(うちき)は、単の上に羽織る上着で数枚重ねて着用。
裳(も)は、袿の上に腰部から下の後方だけにまとうもの。
唐衣(からぎぬ)は、上半身を羽織るもの。
平安時代中期には、重ね袿が華美となり、20枚以上重ねることもあったそうです。
「唐衣裳」は、のちに十二単と呼ばれますが、「十二」は衣の数ではなく「たくさん」という意味があったようです。
紫式部が越前国に下向したことを記念して整備された紫式部公園には、十二単衣をまとった金色の紫式部像が建てられています。
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