別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年7月13日水曜日

和賀江嶋の築港工事

『吾妻鏡』によれば・・・

1232年(貞永元年)7月12日、勧進僧往阿弥陀仏が三代執権北条泰時和賀江嶋築港の申請をします。

現場監督に平盛綱が任命され、7月15日から工事が開始されました。
そして、8月9日には完成しています。



都市が発展すると人口も増えます。

武家の都として発展を続けていた鎌倉には、港がなかったため物資輸送に大きな悩みを抱えていました。

そこで築かれたのが和賀江嶋でした。

相模川や酒匂川などから運ばれた石が海中に積み上げられ、防波堤が完成しました。


飯島岬から約200メートルにわたって石が積まれています。

『海道記』には、

「申の斜めに湯井の浜に落着ぬ
しばらく休み此所をみれば
数百艘の舟 とも綱をくさりて 大津の浦に似たり
千万宇の宅軒をならべて 大淀のわたりに異ならず」

とその賑わいぶりが記されています。



材木座海岸に注ぐ豆腐川の河口付近には、多くの倉庫が並んでいたといいます。



材木座から小坪へ抜ける道には、鎌倉十井の一つ六角ノ井があります。
「矢の根ノ井」とも呼ばれ、源為朝の伝説が残されている井戸です。

海岸沿いの道を抜けると小坪です。



鶴岡八幡宮流鏑馬馬場に置かれているこの石は材木座の沖から引き上げられたのだといいます。



和賀江嶋~日本最古の築港~
https://www.yoritomo-japan.com/page135wakaejima.htm
鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html


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