別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2025年7月24日木曜日

建長寺を開いた蘭渓道隆


建長寺開山忌

建長寺開山の蘭渓道隆は、中国宋の禅僧。


泉涌寺

宋で修行していた泉涌寺の月翁智鏡との縁から、1246年(寛元4年)に宋から商船に乗って日本(筑前博多)に渡ってきました。

博多の円覚寺は道隆が開いたのだと伝わります(現在は聖福寺塔頭)。


壽福寺

しばらくは京都にいたようですが、活躍の場を求めて鎌倉に下向。

壽福寺に寓居します。

鎌倉の地を踏んだのは、1248年(宝治2年)頃のことといわれています。


常楽寺

それを知った五代執権北条時頼は、道隆を常楽寺に移して禅の道場を開きました。


建長寺

そして、1253年(建長5年)、時頼は建長寺を創建。

道隆は開山に迎えられました。


修禅寺

道隆は、元(中国)の密偵との疑いをかけられ伊豆に逃れた時期もあります。

そのときに住したのが修禅寺でした。


建仁寺

その後、壽福寺、禅興寺(現在は支院の明月院のみ。)などに住し、京都建仁寺にも住しました。


東光寺仏殿

その間、叡山僧徒の反抗にあって甲斐(東光寺)に流されたこともありましたが・・・

1278年(弘安元年)4月、再び建長寺に戻り、その年の7月24日に没しています。


建長寺西来庵

建長寺の塔頭西来庵は道隆の塔所。

開山堂には木造蘭渓道隆像が安置され、背後には蘭渓道隆の墓(大覚禅師塔)と円覚寺開山無学祖元の墓があります。


建長寺西来庵

建仁寺の塔頭西来院は道隆が開きました。

境内には「蘭」が植えられ「蘭の寺」と呼ばれています。


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建長寺では、蘭渓道隆の命日にあわせて7月23日・24日に開山忌が行われていましたが、近年の猛暑による熱中症対策のため、2025年(令和7年)から5月23日・24日に変更されました。


建長寺開山忌


けんちん汁

影向の松


建長寺









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