別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2021年11月21日日曜日

八重姫と北条義時~どうなる二人:「鎌倉殿の13人」~


『曽我物語』によると、八重姫伊東祐親の三女。

誉れ高き美女だったのだといいます。

2022年(令和4年)1月9日から始まるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、新垣結衣さんが演じるようです。

主人公の北条義時の初恋の相手という設定のようですので、ドラマ前半の最大の見どころになるのかもしれません。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

八重姫は、父の祐親が大番役で京都に行っている間に、当時伊東で暮らしていた流人の源頼朝と恋仲となり、男児を出産します。

その子の名は千鶴丸。

大切に育てられていた千鶴丸でしたが・・・

大番役から戻った祐親に殺されてしまいます。

八重姫は頼朝と別れさせられ、江間の小四郎(小次郎・次郎とも)という者に嫁がされました。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

江間は、狩野川を挟んだ北条の里の対岸にある地。

北条の豪族で義時の父北条時政は、祐親の娘を妻としていたとも言われていますので、八重姫は姉の嫁ぎ先の隣地に嫁いだという事になります。





『豆州志稿』や『曽我物語』によると、江間に嫁いだ八重姫は男子を産んでいます。

そして、江間小四郎が頼朝の挙兵に敵対して死んだことから、その子を義時が養育したのだと伝えています。

八重姫がどうなったのかはわかりませんが・・・

この頃、義時には安千代丸という子がいたという伝説が残されています。

もしかすると、「鎌倉殿の13人」では、安千代丸を義時と八重姫の子として描かれるのかも・・・

のちに三代執権となる泰時の母を八重姫として描くということも・・・

参考までに、義時は北条氏の分家の江間家初代で江間小四郎・江間四郎などと呼ばれました。




八重姫

江間小四郎義時


伊東で源頼朝伝説

源頼朝配流の地・北条氏発祥の地

北条の里~頼朝・時政・政子めぐり~







☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2022年の大河ドラマ
鎌倉殿の13人


特集!「鎌倉殿の13人」伊豆国編

特集!「鎌倉殿の13人」鎌倉編


歴史めぐり源頼朝


よりともジャパン.com