別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2019年4月23日火曜日

沖に沈んでいた与次兵衛石~鶴岡八幡宮の巨石の伝説~

 滑川河口
(夏場だけの橋)


今は海水浴客で賑わう滑川の河口付近。

昭和の初め頃までは遊泳禁止になっていたそうです。

それは、河口の沖合に沈んでいた大きな石が激しい潮流の変化をもたらして、溺れる人が続出したため。


なぜ、そんな大きな石が沈んでいたのか・・・

一説によると・・・

むかし、与次兵衛という船頭が遠国から運んできて、和賀江嶋へ陸揚げしようとしたのですが、湊を目の前にして暴風雨に遭って沈没してしまったのだといいます。

海底に沈んだ大きな石は与次兵衛石(よじべえいし)と名付けられたのだとか・・・


一の鳥居

与次兵衛石は鶴岡八幡宮の大鳥居の石材として運ばれたという説も。

鶴岡八幡宮若宮大路にある三つ鳥居は、今は一の鳥居だけが石造鳥居ですが、関東大震災が発生するまでは二の鳥居も三の鳥居も石造鳥居でした。

江戸時代に四代将軍徳川家綱によって寄進されたのですが、石造鳥居の建立を願ったのは二代将軍徳川秀忠の妻崇源院でした。

あるとき、崇源院の夢の中に信仰していた鶴岡八幡宮の弁財天が現われて「備前国の石を使って木造の鳥居を石造とするように」というお告げがあったのだとか・・・。

与次兵衛石が鶴岡八幡宮大鳥居の石材だったとすると、備前国の犬島から切りだされた石ということに・・・


 海水浴場

今は、与次兵衛石も海底から引き揚げられ、滑川河口付近も安全に海水浴を楽しめます。

参考までに、引き揚げられた与次兵衛石鶴岡八幡宮流鏑馬馬場に置かれています。


 鶴岡八幡宮






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