別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2010年12月29日水曜日

上杉禅秀の乱と遊行寺の敵御方供養塔

遊行寺にある「敵御方供養塔」は、1416年(応永23年)に起こった上杉禅秀の乱で戦死した者を供養するために建立されました。

上杉禅秀の乱というのは、関東管領だった犬懸上杉家の禅秀(氏憲)による鎌倉公方足利持氏に対する反乱です。


 敵御方供養塔


銘文には・・・

南無阿弥陀佛
応永23年10月6日より兵乱、同24年に至る。
在々所々において、
敵御方箭刀水火のために落命せる人畜の亡魂、
皆悉く浄土に往生せしめん故なり。
この塔婆の前を通る僧も俗人も十念あるべき者なり。
応永25年10月6日


と記されています。

造立者は、ときの住職、太空上人と考えられています。

銘文にあるように、敵・味方の関係なく、軍馬の供養もしていることから、「平等供養塔」とも呼ばれています。

大正15年10月20日に国の史跡に指定されました。


 上杉禅秀邸跡
(鎌倉)

 遊行寺


 鎌倉手帳



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