上杉禅秀の乱というのは、関東管領だった犬懸上杉家の禅秀(氏憲)による鎌倉公方足利持氏に対する反乱です。
銘文には・・・
南無阿弥陀佛
応永23年10月6日より兵乱、同24年に至る。
在々所々において、
敵御方箭刀水火のために落命せる人畜の亡魂、
皆悉く浄土に往生せしめん故なり。
この塔婆の前を通る僧も俗人も十念あるべき者なり。
応永25年10月6日
と記されています。
造立者は、ときの住職、太空上人と考えられています。
銘文にあるように、敵・味方の関係なく、軍馬の供養もしていることから、「平等供養塔」とも呼ばれています。
大正15年10月20日に国の史跡に指定されました。
(鎌倉)