徳川家康の側室西郷局の菩提寺・宝台院の本尊は阿弥陀立像。
快慶作といわれる家康の念持仏。
当初は白く塗られていたと考えられるため「白本尊」と呼ばれています(国重文)。
もとは三河の大樹寺にあったもので、1560年(永禄3年)に十三代住持の登誉天室から譲り受けたものと伝えられています。
登誉天室は、桶狭間の戦い後に大樹寺で自害しようとした家康を諭したという僧。
もう一つの念持仏「黒本尊」とともに駿府城に安置されていたようですが、1617年(元名3年)、徳川秀忠が宝台院に寄進したのだそうです。
黒本尊は、徳川将軍家の菩提寺・増上寺の安国殿に置かれています。
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