「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者心衰の理をあらわす」
仏教の開祖・釈迦は布教の旅の途中で食中毒になり、沙羅双樹の下に身を横たえて、臨終の時を迎えました。
釈迦が最後の説法を始めると、沙羅双樹は満開の花をつけ、花びらは釈迦に降りかかります。
しかし、説法を終えた釈迦が入滅すると枯れ果てしまいました。
そんな伝承が『平家物語』冒頭の一節を作り出したのだそうです。
「諸行無常」(しょぎょうむじょう)とは「すべては移り変わる」という意味。
釈迦が入滅した2月15日には、各寺で涅槃会が執り行われます。
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