(東慶寺)
「願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ」
(叶うことなら桜の花の咲く春に死にたい。しかも釈迦が入滅した2月15日に。)
源頼朝に弓馬術を語ったという西行の歌です。
西行はほぼ望みどおりの1190年(建久元年)2月16日に亡くなったのだといいます。
西行の歌でもわかるとおり、釈迦が入滅したのは2月15日、満月の日でした。
涅槃図の上方には満月が描かれています。
釈迦が入滅した2月15日には、各寺で涅槃会が執り行われます。
涅槃とは・・・
ローソクの火を吹き消すように、欲望の火を吹き消した者が到達する境地なのだそうです。
釈迦は35歳で悟りとひらいたときに涅槃に達していますが、涅槃会の「涅槃」は釈迦の入滅を表し、釈迦が亡くなられたことを意味するそうです。
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