大磯町の延台寺は虎御前ゆかりの寺。
曽我十郎祐成と曽我五郎時致を追善するため、虎御前が法虎庵曽我堂を建てたのが始まり。
曽我兄弟の終焉の地を訪れた虎御前は、
「露とのみ消えにしあとを来てみれば尾花が末に秋風ぞ吹く」
と詠んだのだといいます。
のちの1599年(慶長4年)に、身延山久遠寺の法雲院日道が延台寺を開きました。
法虎庵曽我堂
2005年(平成16年)に再建された法虎庵曽我堂。
触れると子授けの御利益があるという「虎御石」が置かれています。
伝説によると・・・
子宝に恵まれなかった山下長者の妻が虎池弁財天に祈願すると、弁財天が夢枕に現れ、美しい石を置いていったのだそうです。
夫婦がその石を毎日礼拝していると、やがて女の子を授かりました(1175年(安元元年)正月の虎の日・虎の刻)。
生まれた子は虎池弁財天にちなんで「虎」と名付けられました。
そして、虎の成長とともに石も大きくなりっていき、人々は生石といって不思議がったのだとか・・・
その石が虎御石。
虎の恋人だった曽我十郎祐成が、工藤祐経の刺客に狙われたときに、身代わりになったのだとも伝えられています。
そのため「十郎の身代わり石」とも呼ばれています。
「虎御石」は、毎年5月末に開催される虎御石まつりのときに開帳されています。
虎御前祈願の龍神
虎御前が十郎祐成との恋の成就を祈ったという龍神。
虎女供養塔
延台寺を開いた法雲院日道が建てた供養塔。
虎池弁財天と刻まれた霊石
大磯町遊女の墓
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