別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2020年5月19日火曜日

京都:相国寺の浴室



相国寺は、室町幕府第三代将軍の足利義満が花の御所の隣接地に建てた寺。

京都五山第二位の格式を誇った臨済宗相国寺派の大本山です。



現在の浴室は、1596年(慶長元年)に再建されたもの。






入浴は、蒸気浴をしながら、柄杓で湯をかける方式でした。


入口


入口には「宣明」(せんみょう)の額が掲げられ、その下には浴室の守本尊・跋陀婆羅菩薩(ばったばら菩薩)が祀られています。

跋陀婆羅菩薩は、入浴したときに水によって悟りを開いたといいます。

そして、「妙触宣明成仏子住」という言葉を残しました。

「妙なる触覚(感覚)のあきらかさに、仏の弟子になることができた」というような意味なのでしょうか・・・?

跋陀婆羅菩薩の故事から、禅宗寺院では浴室のことを「宣明」と呼んでいます。

跋陀婆羅菩薩像の横の額には「開浴」と書かれています。

禅宗では入浴のことを「開浴」と呼び、心を清めることを意味するそうです。雲水は四と九の付く日に内外を掃除し、剃髪して入浴をしたそうです。











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