別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2020年5月19日火曜日

神仏分離と牛頭天王と祇園社・天王社


明治の神仏分離令で権現類とともに名指しされた牛頭天王(ごずてんのう)。

「中古以来、某権現或いは牛頭天王之類、其の外佛語を以って神号に相称へ候神社少なからず候、いずれも其の神社之由緒委細に書付け、早や早や申し出づ可く候」


牛頭天王は祇園精舎の守護神とされ、京都の感神院祇園社(現在の八坂神社)から全国に勧請され、祇園社・天王社として祀られました。


 八坂神社
(京都)


しかし、明治の神仏分離によって、牛頭天王を祀る神社は「スサノオノミコト」を祭神とする神社に改編させられています。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 大町八雲神社
(大町)

大町の八雲神社は「鎌倉祇園社」と呼ばれていました。



 山ノ内八雲神社
(山ノ内)

山ノ内の八雲神社は「牛頭天王社」と呼ばれていました。



 小動神社
(腰越)

腰越の小動神社は「八王子社」と呼ばれていました。

全国の八王子社で祀られていたのは、日吉山王権現もしくは牛頭天王の眷属である八人の王子(八柱御子神)だったのだそうです。

日吉山王権現は現在の日吉大社

権現も神仏分離で廃されています。

参考までに、京都の八坂神社の八角神輿は、八柱御子神の神輿ですが、現在はスサノオノミコトの子として扱われています。



 八坂大神
(扇ヶ谷)

扇ヶ谷の八坂大神は、相馬次郎師常の自邸の守護神として祀られたことから「相馬天王」と呼ばれていました。

神輿は、京都の八坂神社の六角神輿を伝承したもの。



 江の島八坂神社
(江の島)

江の島八坂神社は「天王社」と呼ばれていました。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 鶴岡八幡宮の茅の輪くぐり
(鶴岡八幡宮の大祓)

茅の輪は、茅萱(ちがや)で作った大きな輪。

茅萱は邪気を祓い除けるといわれ、夏越の祓(なごしのはらえ)には、茅の輪をくぐりを行って無病息災を祈ります。

何故、茅の輪をくぐるのか・・・

それは、牛頭天王と蘇民将来(そみんしょうらい)の伝説から始まるようです。

↓ ↓ ↓

 八坂神社の粽

京都の八坂神社の祭礼・祇園祭で授与されるは、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守り。

「蘇民将来子孫也」という護符が貼られています。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

~祇園信仰の祭礼~

 大町まつり

 八雲神社例大祭:山ノ内・山崎

 腰越天王祭

 江の島天王祭


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 祇園祭

 京都祇園:八坂神社の神輿

 八坂大神の六角神輿


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 大町八雲神社

 山ノ内八雲神社

 小動神社

 八坂大神


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