扁額の「建長興国禅寺」の文字は、後深草天皇の宸筆と伝えれています。
平成4年の山門大修理の際の調査によると、
題字の底板は・・・
横2メートル、縦2.66メートル
額縁は・・・
横2.65メートル、縦4メートル
という巨大なものです。
裏面から「天文八(1539年)亥六月廿三日、雪下大工左衛門大夫信吉」という墨書が発見され、年代と鎌倉大工の作であることが明らかとなりました。
建長寺の山門は、平成17年7月22日に国の重要文化財に指定されました。
現在の山門は、1775年(安永4年)、建長寺大工の河内長兵衛が棟梁を務め建設されています。
三間二重門としては東日本最大の規模を誇ります。
そして、「建長興国禅寺」の大扁額をかけるため、上層に軒唐破風が設けられたのだといいます。
それまでの山門では、この大扁額をかけることができませんでした。