別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2024年10月26日土曜日

2025年(令和7年)は巳年、鎌倉で巳といえば銭洗弁財天




巳は蛇。

蛇は弁財天の使い。

巳の日に、お金に関する願いごとをすると、蛇が弁財天に願いを届けてくれる。



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銭洗弁財天宇賀福神社は、源頼朝が巳の年の巳の月の巳の日に宇賀福神から受けたお告げによって建立されたと伝えられています。

五代執権北条時頼は、巳成金(みなるかね)の日に参拝して銭を洗うことを推奨しました。

巳成金の日は、60日に一度巡ってくる弁財天の縁日。


そして、いつのころからか・・・

霊水(銭洗水)で銭を洗うと数倍になるという信仰が生まれます。

洗った銭は持っているのではなく使う事によって「数倍になって返ってくる」のだとか。


2025年初巳の日は1月12日。

巳の刻(午前10時)から初巳祭が執り行われます。









初巳祭








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鎌倉初詣特集


鎌倉新年のイベント


新年を迎える前に
鎌倉の紅葉



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2024年10月24日木曜日

鎌倉検定過去問~奈良仏師~


雪ノ下の大御堂にあった〔   〕は、〔   〕が父親の供養のために創建、奈良から仏師〔   〕を招いて、黄金の〔   〕像を造らせて安置し、盛大な儀式を行ったと伝えられる。



勝長寿院跡

1185年(文治元年)、源頼朝は父義朝の菩提を弔うために勝長寿院を建立します。

後白河法皇から送られた義朝と義朝に仕えた鎌田政長(政清・政家)の首が葬られました。

本堂(阿弥陀堂)には宅間(藤原)為久によって「浄土瑞相二十五菩薩像」(壁画)が描かれ、本尊は奈良仏師の成朝が造仏しています。

1219年(承久元年)には、北条政子源実朝の冥福を祈るため五仏堂を建立し、運慶の五大尊像が安置されています。


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鎌倉検定では、勝長寿院の阿弥陀仏や圓應寺閻魔大王を造仏した仏師を定朝・成朝・運慶・快慶の中から選択させる問題がよく出されています。

定朝は藤原道長の時代に活躍した仏師。

道長の法成寺の造仏を担当し、平等院鳳凰堂の阿弥陀如来を造立しています。

そして、奈良仏師は定朝の孫頼助を始祖としています。

頼助は興福寺を拠点に活動し、康助→康朝→成朝と父から子へ受け継がれていきました。

しかし、成朝没後に正系は途絶え、傍系の康慶、運慶らの慶派に受け継がれていくことになります(※康慶は成朝の父康朝の弟子。)。

快慶も慶派の仏師です。

頼朝が成朝に造仏を依頼したことで、東国と奈良仏師の関係が開かれ、北条時政願成就院の諸仏制作を、和田義盛浄楽寺の諸仏制作を運慶に依頼しています。


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1180年(治承4年)、南都(奈良)は平清盛の命を受けた平重衡によって焼かれ(南都焼討)、興福寺東大寺が灰燼に帰しました。

興福寺復興にあたって成朝は、東金堂と食堂の造仏を任されたようです。

『吾妻鏡』によると、

1185年(元暦2年)、勝長寿院の本尊造仏のため鎌倉に下向した成朝ですが、その頃は東金堂の造仏にあたっていたようです。

しかし、勝長寿院の阿弥陀仏が完成した後も鎌倉に留まっていたたため、奈良大仏師の地位が他派に脅かされることとなっていたようです。

翌年3月2日、成朝は頼朝興福寺の造仏を他の仏師にやめさせるようにと訴え、頼朝は成朝を擁護する書状を京都に出しています。

ただ、食堂の本尊を成朝が造立したという記録はなく、東金堂の薬師三尊像は1187年(文治3年)に飛鳥山田寺から奪取したものが充てられているようです。

参考までに、運慶の父康慶は南円堂の造仏を任されています。

南円堂の不空羂索観音菩薩像・法相六祖坐像・四天王立像は康慶とその弟子によって造立されたもので国宝に指定されています。

そして運慶は、北円堂の造仏を任されています。

北円堂の本尊木造弥勒菩薩坐像、木造無著・世親菩薩立像は、運慶らによって造立されたもので国宝。

中金堂の四天王像は、北円堂に安置されていた運慶作の像ではないかと考えられています(国宝)。





鎌倉検定


運慶










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2024年10月19日から
鎌倉の伝運慶仏

2024年10月26日から
運慶展


2025年9月9日から
運慶 祈りの空間


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円覚寺舎利殿の特別公開~2024宝物風入~


円覚寺舎利殿


円覚寺の塔頭正続院の昭堂・舎利殿は、鎌倉で唯一の国宝建造物。

鎌倉幕府三代将軍の源実朝が宋から請来したという仏牙舎利が祀られています。

現在の舎利殿は、鎌倉尼五山の一つ太平寺の仏殿が移築されたもの。

宝物風入が行われる11月2日(土)から4日(月)まで特別公開されます。

9:00頃から16:00頃まで
(最終日は15:00頃まで)

特別拝観料300円が必要です。


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(参考)


京都の嵯峨嵐山にある鹿王院は、室町幕府三代将軍・足利義満が創建した寺。

鹿王院舎利殿に納められている仏牙舎利も源実朝が宋から請来したもの。

円覚寺の仏牙舎利の一部が京都に献上されたのだと伝えられています。




円覚寺舎利殿


円覚寺


宝物風入








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湘南キャンドル

龍の口竹灯籠


旧川喜多邸別邸


鎌倉の紅葉


長谷寺ライトアップ


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2024年10月23日水曜日

円覚寺の法話と坐禅の会~2024宝物風入~




円覚寺では宝物風入期間中の11月2日(土)から4日(月)まで大方丈で「法話と坐禅の会」が開催されます。

10:00~11:30

内容は・・・

法話30分-坐禅60分

会費1000円(小・中学生500円)




宝物風入


円覚寺








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龍の口竹灯籠


旧川喜多邸別邸


鎌倉の紅葉


長谷寺ライトアップ


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建長寺法話スペシャル~2024宝物風入~




建長寺では、毎週土曜日に三門の下で法話が開催されていますが、宝物風入の初日11月2日(土)には龍王殿で法話スペシャルが開催されます。


様々な寺院の10人の和尚さんが、それぞれ15分の法話を行います。

参加無料(建長寺拝観料は必要です)




宝物風入


建長寺








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旧川喜多邸別邸


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