別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2024年10月4日金曜日

鎌倉国宝館の特集展示「鎌倉の伝運慶仏」




10月19日から鎌倉国宝館の特別展「鎌倉旧国宝展」が始まります。

「鎌倉の伝運慶仏」も特集展示されます。


【鎌倉旧国宝展】
総展示数:30件

円覚寺の被帽地蔵菩薩像(重要文化財)、明月院上杉重房坐像(重要文化財)など。


特集展示【鎌倉の伝運慶仏】
総展示数:6件

教恩寺阿弥陀如来及び両脇侍立像(県指定文化財)など。 



開催期間
10月19日(土)~12月1日(日)

開館時間
9時00分~16時30分
(入館は16時00分まで)

休館日
11月4日を除く月曜日
11月5日(火曜日)

観覧料
一般:700円
小・中学生:300円


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


運慶作とされる仏像は数多く存在しますが、真作とされているものは20体に満たない数。

残念ながら、鎌倉には運慶の真作とされる仏像は存在していません。

ただ、教恩寺阿弥陀三尊像は、一ノ谷の戦いで捕らえられ、鎌倉に送られてきた平重衡源頼朝から与えられたと伝えられているもの。

もしかしたら運慶作なのかもしれません。

『新編相模国風土記稿』では、運慶作と紹介されています。

今回の特集展示では、修理後初公開となるようです。


鎌倉で運慶作と伝えられているのは教恩寺の阿弥陀三尊像のほかに・・・

光触寺阿弥陀如来像

杉本寺の十一面観音像、地蔵菩薩像、仁王像

延命寺地蔵菩薩像

補陀洛寺の日光・月光菩薩像

来迎寺の阿弥陀三尊像

英勝寺阿弥陀三尊像

圓應寺閻魔大王像

など。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


~浄楽寺の運慶の真作~


木造阿弥陀三尊像

木造不動明王・毘沙門天立像


横須賀の浄楽寺の「木造阿弥陀如来及両脇侍像」、「木造不動明王・毘沙門天立像」は、胎内の銘札から和田義盛の発願で運慶が造立したものと判明しています。

浄楽寺の運慶仏は、3月3日と10月19日に特別開帳されていますが・・・

2024年10月は、安置されている収蔵庫が改修工事のため拝観できません。

ただ、10月26日から始まる横須賀美術館の運慶展で展示されます。



運慶展


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


(辻の薬師堂)

鎌倉国宝館には、辻の薬師堂の十二神将が常設展示されています。

そのうちの戌神像は、北条義時の大倉薬師堂(現覚園寺)の戌神像(運慶作)の模刻と考えられています。





運慶


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